ひな人形と婚期


株式用語で「ご祝儀相場」とは年明け最初の立会や年末最後の立会、あるいは新政権誕生などのご祝儀気分で相場が高くなることをいう。月末の春の陽気、週末の春一番は、さしずめ春3月という天の配剤がご祝儀気分を盛り上げさせ気温相場が高くなっただけのものだったようだ。


春一番の南風の強風がご祝儀気分から一夜明けたら同じ強風でも雨混じりの北風に変わり浮かれた気分も一転、震え上がる始末だ。きのうの日曜、冷たい強風の中、畑の草取りをしていると畝の雑草に混じってスミレが風の強さに負けじと、一生懸命踏ん張っていた。タンポポは先月からもう咲いている。スミレ、タンポポ、レンゲ、この野の花トリオが揃えば春本番。レンゲはまだちょっと早い。



きのうはひな祭り。 5年前の3月4日のクマさんの日記。「いつまで、お雛様を飾っとくんだ。早く片つけんか!」カミさん、いわく「祭りがすんで、早く人形を片つけないと結婚が遅れるというけれど、うちは3人とも片ついたでしょ。私まで片つくと、おとうさん困るでしょ? おとうさんのため思って祭りがすんでも片つけないようにしてるのよ」40年も妻の座に居座り続けているとこんな減らず口を叩くようになる。


あれから5年、最近の口癖。「妻に先立たれる前に包丁の使い方、洗濯機の使い方くらい覚えたらどうなの?」へらず口を叩いていたのが脅迫じみてきた 。