WBCに思う


底冷えのする朝だったが、日中は時々雲が広がる程度でまずは過ごしやすい一日。秋のキンモクセイと並んで春のジンチョウゲ、甘い香りの代表的な花木だ。そのジンチョウゲがようやくウチでも咲き始めた。まだ、鼻を近づけないと香りは漂ってこない。ジンチョウゲの香りが一面に漂う本格的な春が待ち遠しい。





野球の世界大会WBCが一部ファンの間で盛り上がってるようだ。この大会、相撲で言えば花相撲だ。トーナメント相撲や引退相撲などのことをいい、勝敗が番付に反映されない相撲の興行である。従って、あまり興味がない。                                   


WBCも花相撲と同類だ。収益の分配方法や実施時期の問題で第1回の06年の時も日本は参加を断っていた。もし日本の不参加によりWBCが失敗に終わった場合、日本に経済的補償を要求するなどと脅されて日本は参加して優勝。第3回の今回も収益金の分配方法に絡んで選手会が辞退し、すったもんだの末参加した。テレビだけが視聴率を上げて独り相撲をとっている格好だ。


第1回の06年、日本が優勝した年の3/28付クマさんの日記(当時は河童の湯投稿録と名付けていた)を読み返した。その要約。

WBCで世界一になったことは喜ばしい。反面、日米の国民性とか文化の違いについて考えさせられた。収益金の分配方法や審判の所属国など大会の運営方法が実に杜撰だ。日本人の国民性からすると誰からも文句のつけようのない「きまり」を作り、一糸乱れぬ行動をとるのが当たり前だ。


米側の国民性というか文化は「細かいことは後でいい。とにかくやってみよう」その中で問題が出たら次から直してゆけばいい。式である。BSE問題など米側の押しつけを鵜呑みにするのでなく、日本の国民性に合ったやり方に咀嚼した上で制度設計をしないとひずみが出てくる。当然である。


WBCの場合は運も味方してくれたが、政治・経済・文化などあらゆる面でアメリカンスタンダードがそう簡単にはグローバルスタンダードになりえないということを考えさせられた。

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侍ジャパンは準決勝まで進んだが、果たして前の2大会のように運が味方してくれるか?それにしても、第1回大会から7年経ったが日米間を取り巻く環境はBSEがTPPに変わっただけでなんら変化がないような気がする。日本の民主党政権の3年半が進化を遅らせたということか?