イタリア人の大事なもの


4月も10日過ぎたというのに、テレビではお天気姉さんが連日きょうは3月の陽気と伝えている。とはいえ、そこかしこのお宅の庭ではハナミズキライラックが咲き始め、ソメイヨシノはすっかり散ってしまった。ウォーキングコースの休耕田の一角にある緑の桜、「御衣黄」(ぎょいこう)が今見ごろを迎えている。




● イタリア人の生活で大事なもの「食べること」「喋ること」「家族」「サッカー」

イタリアで生活をした経験を持つ添乗員さんがタイトルにあるようなことを述懐していた。なるほどと思いながら、「家族」とはちょっと意外な感じがした。だが、映画「ゴッドファーザー」を思い起こし納得できた。


添乗員さんは「家族」を大切にする例としてこんなことを挙げていた。イタリアは現在電気はスイス、フランスから買っていて原発は稼働していない。もともと、原発稼働の計画はあった。チェルノブイリの事故の時、国民投票で休止を決めた。そして、福島の事故の際廃止に踏み切った。これは子どもの将来を考えての国民の決断だった。それほど家族を大切にする国民だと云っていた。


    ローマ コロッセオ凱旋門



● ポンペイの遺跡とトルコ・エフェソスの遺跡

紀元1世紀、ベスビオス火山の大噴火で一瞬にして廃墟になってしまったポンペイ。1700年代偶然の発見によりこの都市が地下から蘇った。住宅・商店、浴場、円形劇場、水道などが出土、犠牲者の姿も再現されている。


昨年訪れたトルコのエフェソスの遺跡と比較してみると遺跡の規模はエフェソスの方が大きく立派な建物が多い。原形に近い保存状態はポンペイに軍配が上がる。ポンペイは公共の建物が少なく庶民の生活ぶりがよくわかる。

 ベスビオス火山とポンペイ遺跡