都市交通24時間化


予報では天気は下り坂というが、午前中は多少ひんやりとした風が吹いて快適なウォーキングだ。桜もすっかり葉桜になり、新緑に映えるハナミズキがそこかしこで美しい。大正時代に米国に桜を贈ったお返しに日本に渡ってきたこのハナミズキヤマボウシに似ているからアメリヤマボウシとも云うそうだ。そんな長ったらしい名前でなくハナミズキでいい。一青窈の歌にもある。長島温泉の高級ホテルでもある。みんないいイメージだ。



現役時代、豊田に住んでいた当時地下鉄鶴舞線名鉄豊田線で通っていた。豊田までの最終電車伏見駅発10時17分。昭和54年の開通時から20数年最終電車のこの時刻は変わらなかった記憶だ。東京・大阪と較べたら名古屋の夜は早いとマスコミでもよくとりあげられていた。偉大なる田舎町名古屋とか文化不毛の地名古屋と揶揄され続けた名古屋だった。お蔭で、現役時代は随分タクシーのご厄介になった。今では、伏見から豊田への最終電車は11時40分。今頃終電を遅くしてくれても、既に遅しだ。


先日テレビで見た。猪瀬東京都知事が24時間営業するニューヨークの地下鉄を視察していた。また、政府の産業競争力会議で、都市交通の24時間化が議題になっている。治安が悪くなるとか、青少年の健全育成に逆行するとかいろんな反対意見も出るだろう。しかし都市全体を無菌室化してはパワーのある文化は生まれてこないと思う。アイデア豊富な人材を世界から集めるためにも、便利で楽しく生活コストの低い都市がいいだろう。まずは東京からだ。街の活気をつくる都市交通24時間化。


アジアのハブ空港として、アジアの金融センターとして、いずれも存在感が薄い東京。アベノミクスの3本の矢の3本目の矢にとって大きな課題でないだろうか。アジアでの情報発信の中心都市東京になり得るカギは都市交通24時間化からといっても過言ではないだろう。