コンクリートから人へ


お天気博士倉嶋厚氏の本によると、この季節の寒の戻りを若葉寒(わかばざむ)と呼ぶことがあるらしい。大型連休に入ってこのところ若葉寒のような天気が続く。ただいま9連休中の企業城下町の朝は、幹線道路でも車は走らずことのほか静かだ。早朝のウォーキングをしていてもキジやケリの甲高い鳴き声ばかりが響き渡る。


幹線道路から一歩はずれた旧道沿いのだだっ広い雑草地に今年もまたアツミゲシがポツリ、ポツリと咲き始めた。今から50年ほど前、渥美半島で発見された帰化植物であることにその名の由来があるという。ケシの一種で栽培が禁止されている。 数年前、県下各地にこの花が広がっていると新聞に出ていた。その時この場所の近くで群生していたのを見つけ、保健所に連絡したらすぐに刈り取りに来たことがある。 種があちこちに飛び、今でもこの季節になるとよく見かけるアツミゲシだ。


大型連休中閣僚は外遊、陣笠議員は地元での票固めに忙しいようだ。おとといだったか、地元選出議員が宣伝カーでやってきた。郵便受けにA4判の党機関紙の号外が入っていた。


いわく。政権与党時の3年3ヶ月で進んだ改革がある。として 人への投資(コンクリートから人へ)→公共事業費3割減、社会保障費2割増、文教関係費1割増。行財政改革、財源のねん出とならべ、一方では政権党として、党の理念・予算哲学をつらぬくための、国民への説明・マネジメント力が足りなかった。 と反省していた。


裏面では「地域の声にお応ええする」として豊田市みよし市の要望例で全長1.9㎞の伊勢神トンネルの新設。幹線道路整備(国道豊田南北バイパス、国道301号) その他 一級河川安永川の河川改修  豊田市駅前通り北地区市街再開発事業  畑地帯総合整備事業(みよし市) とならべてあった。


「コンクリートから人へ」を掲げる党が全国各選挙区で豊田・みよしのような要望に気前よく応えていて、果たして現政権の対抗勢力としての存在感が示せるかと不安の方が大きい。我が選挙区の議員氏は大労働組合がバックで安泰だろうが・・・。