梅雨入り


朝5時からのNHKラジオ、「ラジオ朝一番」の「ふるさと元気情報」というコーナーで釧路からの生電話で一般聴取者が千島桜がやっと開花した。釧路ではどの家もまだストーブを焚いていると話していた。昼のニュースで、東海地方の梅雨入りを伝えていた。毎年のことながら、沖縄で12月の末に開花するヒカンサクラにはじまり、半年かかってようやく桜前線が日本列島を縦断したことになる。縦に長く広がった日本列島ならでは風物詩だ。



庭のカシワバアジサイにも点々と花が咲き始めた。路傍にはドクダミのその名に似合わず清楚な花が咲き始めた。これから1ヵ月、うっとおしい毎日が続くと世間では云うが、庭や畑の水遣りは不要、気兼ねなく麻雀もできる心休まる日々が続く。モノは考えようだ。





日・月は梅雨入り前の駆け込み旅行だった。雨こそ降られなったが曇りがちの天気で富士山が時折顔を出す程度で期待外れだった。富士山の裾野を一周するようなコース。見学個所は大抵行ったことのある場所だったが、唯一初めての場所が青木が原樹海近くの鳴沢氷穴だった。


1,100年以上前の大噴火の際、噴出した膨大な溶岩が徐々に冷え固まる際に、内部の高熱なガスや冷え切らない溶岩が抜け出すことで作られた空洞がこの鳴沢氷穴。内部の年間の平均温度は摂氏3度程度。地下21mまで体を縮めながら下りてゆくと氷の貯蔵庫がある。この貯蔵庫は、かつて江戸時代には献上するための物品として、大正時代には冷蔵庫の氷など、様々な用途で使われていたそうだ。


去年訪れたトルコ・カイマクル地下都市とは趣の変わったロマンをかきたてる地底探検だった。