いきもの写真展


きのうの日曜は、沖縄に続いてこちらも梅雨明けかと思わせるような夏の雲だ。真夏の入道雲とまでも行かなくとも、綿雲が綿のように浮かび次第に上に盛り上がろうとして生命力を感じさせる。にわか雨が降り、じめじめした土曜日の天気から一転日差しは強いがからっとした天気の日曜日。


その日曜。豊田市民ギャラリーでの「いきもの写真展」に出かけた。同じ三好丘在住でクマさんの日記にもコメントを寄せていただく「いきともじいさん」の毎年開かれる個展。失われ行くふるさと三好丘の自然を嘆き、そこにひっそりと生き続ける生き物たちを追い続けておられる一方、学校や生涯学習講座で講演活動もされている。生き物をとらえたポスターは市内北部地区の全公民館・集会所に掲示されている。ブログ「みよしに生きる仲間たち」はhttp://blogs.yahoo.co.jp/sugiura_masa




みよし市教育委員会の推薦を受けただけあって、今年の会場は今までより広く30数点の展示。談話スペースも広々としている。トルコ旅行の仲間「オスカー会」でちょっと写真にうるさい鈴鹿のTさんがクマさんから聞いたと云ってご夫婦で土曜日に姿を現されたのには、いきともじいさんも恐縮されていた。そういえば、いきともじいさんのブログをTさんに教えていたのだった。



今月の初めに撮影されたきつねの写真には驚いた。撮影場所を訊ねたらウチから歩いて5分くらいのところでないか。ウォーキングレギュラーコースからちょっと奥まった場所なのだ。2〜3年前まではワラビを採りによく行った場所なのだ。


そういえば、思い当たる節がある。10年近く前、迷い込んできた3羽のアヒルを四つ池公園の小さい池で毎日エサを与えながら飼っていた。ある朝、池の周りに血が点々としてアヒルの羽がたくさん散らばっていた。野犬にやられただろうとあきらめた。そんなことがあった。今思えば、犯人は野犬でなくきつねだったかもしれない。四つ池と撮影場所は300〜400mくらいしか離れていない。



ヒクイナという鳥、名前は聞いたことがあるが、とにかく警戒するとすぐ草むらに身を隠し姿を見ることがめったにないという鳥だと聞く。そんな鳥がこの三好丘に生息しているとは驚きだ。


住みやすさ日本一のランキングが下がったとはいえ、適度に自然が残り、適度な都会があるみよし。豊田から越してきて18年になるが、随分と自然破壊が進んだ。最たるものはウチの前の道路が産業道路と化した。ウチとは目と鼻の先にきつねが生息する。三好丘駅の横の山にはりすが生息する。人口ももう増えない。もう、これ以上便利にしなくてもいい。次世代のためにも開発もこの辺で見直しをしよう。