朝型人間


立秋」どこ吹く風とばかりに、名古屋の最高気温37度の猛暑日。日本全国晴れマーク。6日と9日の原爆記念日を挟んで明日からは甲子園。いやが上にも夏気分が盛り上がる。


こんな時季だからこそ、ゴーヤの緑のカーテンが一服の清涼剤だ。リビングの南側に緑と白のゴーヤを一面ずつ計二面のカーテン。去年は緑と白の色分けがちゃんとできていたが、今年は受粉を手伝う蜂が両方を渡り歩いてせいか、ハーフのゴーヤばかりできている。


丘陵地の路傍や畑の土手で今年も高砂ユリがちらほら目につき始めた。台湾原産。筒状で横向きに白い花が咲く。非常に丈夫なユリで歩道の植え込みの中だとかコンクリートの継ぎ目から咲いていることもある。写真の高砂ユリは家庭菜園の土手に咲いているもの。



受験勉強時代、「朝型勉強」をしていた。それには理由があった。元来怠け者でやりたくないことを先送りしていた。朝、勉強をすれば登校時間に間に合わせるために制限時間がある。時間がなかったからとあきらめがつく。怠け者のこじつけだ。

現役時代も家に持ち帰った仕事は朝早く起きてすることが多かった。今でも、関係している団体の毎月の会報つくりや会計報告などは朝することが多い。


最初は怠け者のこじつけから始まった「朝型人間」も半世紀以上もやっていると考えも変わってくる。大脳生理学から云っても、疲れを継続したまま残業するより一度リセットして出直した方が能率的ではないかと。


先日中日新聞の経済面に載っていた。伊藤忠商事が10月から社員の働き方を朝型に変えていくそうだ。同社は社員の意識改革を進めてきたが、残業削減はなかなか進まなかった。特に深夜の残業は終了時間に区切りがないため、非効率的だったという。夜8時以降の勤務を原則禁止し、午後10時以降は消灯する。一方、午前5〜9時の早朝時間帯は割増賃金を現在の25%から50%に拡大する。そうだ。


受験生の発想もグローバル企業のそれも、結局は同じなんだ。経営から云ったら残業を夜型から朝型にシフトする。これは対処療法に過ぎないのではないか。工場でライン作業に携わる者もデスクワークをする者も同じ物差しで残業時間を算定することが適切かどうかなど大所高所から見直すことはいっぱいある。