女性専用車両


体温並の猛暑日が続いている。立秋が過ぎた今日あたりからお盆過ぎまでが今年の暑さのピークだろう。雑木林の入り口あたりとか山を削った土手などに普段は目立たないが今頃から秋にかけてクサギの花がよく目立つ。花は甘い香りがしているにもかかわらず、木や葉が臭いのでクサギ(臭木)と名付けられた気の毒な花だ。きのう高砂ユリの隣でクサギが咲いていた。秋になると瑠璃色の実がひときわ目立つ。



先日名古屋で地下鉄東山線に乗った。夕方5時半頃。発車間際に飛び乗ったら女性専用車両。大変気まずい思いをした。この女性専用車両、東名阪とも10年ほど前から導入が始まったようだ。10年前には大阪にいたが、あまり電車に乗らなかったから記憶がない。


エスカレーターの乗る位置が左側の東京と右側の大阪で名古屋は東京スタイルといったように、女性専用車両の運行方法も東西で違いがあるようだ。先週の日経電子版に載っていた。


関西では終日運行する路線がJRや私鉄各社で増えている。首都圏では朝のラッシュ時など限定運行だ。(名古屋は地下鉄東山線が平日の始発から9時までと17時から21時まで)


東西の差は何か?第一に混雑率の差。最も込み合う時間帯の平均(11年度)東京圏164%に対して大阪圏123%。第二に相互乗り入れの状況の差。13路線中10路線で乗り入れ運転している東京の地下鉄に対して大阪では8路線中3路線。乗り入れ会社間で専用車両の位置などの調整が煩雑になる。


第三はクマさんの分析。第一、第二のハード面の差に対して第三は東西の文化の差。お上から鉄道各社に痴漢対策を考えよと云われ、それに乗じて専用車両を「女性に快適に乗ってもらうサービス」と捉えて商いにいそしむ大阪人のしたたかさであり、相手をおもんぱかる市民性の表れではないだろうか。


その差が専用車両の位置に表れている。東京では専用車両の位置が乗務員に近いということから先頭か最後尾。お上から云われた通りの「防犯優先」だ。大阪では女性客の利便性や快適性に重きに置いた列車の中央付近だ。