アスリートファーム


これも暑さのせいとは思わないが、サボテンの花が一株から四つもの花がいっぺんに咲いた。おとといの夜中だ。きのう朝、夜が明けてもまだ咲いていた。四つが同時に咲いたのは初めてだ。天空ではペルセウス座流星群が出現したのとほとんど同時に地上で神秘的な花を開かせたサボテン。なんか、因縁めいたものを感じる。


おととい月曜の夜11時頃、サボテンの様子を見たら咲く寸前の状態だった。周囲ではセミがうるさいほど鳴いていた。セミの夜鳴きなんてはじめて聞く。これは暑さのせいではないだろうか?ネット検索。気温が25度以上になり、街灯などがあると昼間とカン違いして鳴いているということらしい。


はかない命のセミが風流に夕涼みなどしているヒマなどないだろう。花に狂い咲きがあるように、セミの狂い鳴きか。合点。



夢破れたプロスポーツ選手の再起の場を過疎の農村に「アスリートファーム」として実現させた男を先日の日経電子版で紹介していた。その男は富山市の小川恭二(46)。農場を意味する「ファーム」とプロ野球の2軍を指す「ファーム」を合体させたものからのネーミング。


「ファーム」の目的は「過疎化が進む集落と一度は夢破れた若者の再生」。寂れる一方の農村は若い力が欲しい。プレーする場所を失った選手には生活基盤と鍛錬する場所が必要。現在ファーム在籍者は3人。福井や愛媛でプレーしてJリーガーを目指してきた22歳、プロ野球独立リーグで一昨年までプレーしてきた24歳など。


彼らの一日は病院などでのアルバイト、農作業、トレーニング、医科学の勉強で明け暮れる。バイトや農作業は社会とのつながり、将来に備えた職業訓練も兼ねている。周囲の目は、「彼らは希望の光」と迎える人もいるが、「いつまで続くか?」という冷ややかな視線もあるという。


クマさんの目
アベノミクスが進行して、新自由主義化すると格差拡大傾向になる。失敗した者が再チャレンジできる道を開けておくことが何よりも大切。その先駆者として成功してほしいものだ。ただ、このファームに専門的な指導者がいなくて果たして効果的なトレーニングができるものか疑問は残る。