甲子園終わる


甲子園も終わり、きょう23日は二十四節気の「処暑」、暦の上では暑さも落ち着く頃。予報では週末は雨も降り、暑さも一旦は落ち着くようだ。期待しよう。


甲子園は準々決勝が一番おもしろいとよく云われる。今夏の大会はまさにそれを証明するかのような準々決勝だった。今週の月曜19日の4試合、すべての試合が1点差ゲーム。特に第3試合の前橋育英常総学院は「野球は二死から」を地で行くような9回二死からの逆転劇。歴史に残る一戦と云っても過言でないだろう。今夏の大会で唯一テレビ観戦したのがこの試合だった。


昨夜長女の婿と夕食を共にした。彼は高校野球オタクで13日には甲子園で4試合を観戦してきた。彼との話のこと。西武の菊池や日ハムの大谷、いずれも東北出身。去年、おととしと2年連続で青森光星学院が準優勝、今夏の大会でも日大山形花巻東と東北から二校が準決勝に進んだ。ここ数年来東北勢の躍進がめざましいが、どこにそのカギがあるのか?と彼に尋ねた。


彼、待ってましたとばかりにまくしたてた。20年以上も前から東北の強豪校は関東や関西からの「留学生」が主力だった。今夏準決勝まで勝ち進んだ日大山形花巻東は2校とも地元出身者中心のチーム。東北にはレギュラーに入る前の選手のためのリーグがふたつあって、春から夏にかけてリーグ戦を行う。


リーグ戦では背番号をつけプレッシャーの中での試合が選手たちに力をつけさせたという。東北の指導者たちの努力や工夫が着実に実り、菊池、大谷を生み今夏の東北勢2校が準決勝まで勝ち進む快挙を成し遂げさせたのではないだろうか。と彼は結んだ。なるほど、指導者のやる気と努力か。これは、万事に通じる。