洗髪台のある「千円カット専門店」


残暑が厳しい。きょうも真夏日。やはり、彼岸までは暑さも続くことだろう。家庭菜園のあちこちでローゼルの花が咲き始めた。チョコレート色した茎が大きいものだと2mくらいになる。                   


アオイ科フヨウ属なので仲間が多く、似たような花をよく見かける。ムクゲ、フヨウ、ハイビスカスなどは同科同属だ。近い親せきのアオイ科トロロアオイ属にオクラ、トロロアオイがいる。同じ畑の中に親せき同士のローゼルとオクラが同居している所も多い。


実は酸味があって、生食できる。その他にジャム、ゼリー、酒、ハーブティー、清涼飲料など様々なことに利用される。また、葉は野菜として、茎からは繊維として利用される。大変有用な植物だ。ウチは栽培してないが、htanisanさんが栽培しているようだ。今年は、ローゼルから何を造るのか思案中でないかな?



洗髪しない理容店「1000円カット専門店」にも、必ず洗髪台がある。「髪を洗いたい」というと「お客さんには貸していません」これは、埼玉県でのウソのようなホントのような話。日経電子版に載っていた。


規制のせいだ。埼玉県は09年、新しい理髪店に洗髪台の設置を条例で義務づけたが、洗髪の義務はない。そんな不思議な条例が29道県に広がっているそうだ。客を奪われた理容業者が全国で地方議員に陳情攻勢をかけ、新規参入者に「嫌がらせ」とも受け止められる条例の制定をしているようだ。


アベノミクス3本目の矢が成長政略、その成長戦略の本丸が規制改革と識者は云う。そして、この例のような挑戦者の足を引っ張る日本のムラ社会。いくら元気な芽を育てようとしても、同業者が規制を盾に踏みつぶすのでは意味がないとも云う。


成長戦略がアベノミクスの推進エンジンになることには違いないだろう。埼玉の理容業界の話を目にして、業界こそ違うが規制改革、新規参入者と既存業者のせめぎ合い、そうした渦中に身を置いてきた自分には識者やマスコミの云ってることがいかにも空々しい。


アベノミクスが上手くいって、日本が成長軌道に乗ってほしい。規制改革と公務員改革が”岩盤”であることを改めて思い知らされた。