生涯学習講座  中東


寒い!ウチではストーブの今季初稼働。それもそのはず、御在所岳では初雪だとか。ついこの間まで暑い暑いと云っていたが、もう冬入りか。束の間の秋だったと云う感じだ。


きのうの日没時、桜公園方面へウォーキング。いつの間にか紅葉したナンキンハゼが夕日に映えて一層赤みを増して光輝いていた。


生涯学習講座「テロと戦争以外の中東を知る」。2回シリーズの1回目がきのうあった。講師は29歳の名古屋っ子でカイロ大学に留学経験のある安江塁氏。現在は通訳・翻訳家、カメラマンとして活動しながら講演活動も行っている。


我々の中東に対するイメージは危険で不気味な国々となりがちだが、実は軽犯罪が少なく、どれだけ人をもてなせるかがステータスになるような国々らしい。これだけギャップがあるということは、やはり遠くにあって遠い存在だと云えるだろう。


講座のタイトルが「テロと戦争・・・」というものの、やはり話はチュニジアからはじまった”アラブの春”が中心、とりわけ今年8月エジプトのカイロで起きた反政府運動で大統領が解任された騒動の最中に講師が居合わせたこともあって、エジプト情勢に話が集中した感がある。


● ”アラブの春”とも”ジャスミン革命”ともいわれる独裁政権への民主化要求運動はチュニジアにはじまりシリア、イエメン、エジプトにも波及した。

● 独裁政権を崩壊させた大きな要因はフェースブックによる情報共有だった。

● 今のエジプトの情勢は”アラブの春はアラブの冬”になった。つまり、軍事独裁政権は倒れ民主化イスラム組織による、新政権ができたが、イスラムの独裁の始まりだった。そこで軍による暫定政府が生まれてイスラム組織と対立している。


クマ感想
中東諸国、とりわけエジプトでは、軍とイスラムの政権争奪ごっこが際限なく続くのではないかとさえ思える。その上、大国は仲裁に入るどころか両方に武器を売りつけ儲けようとしているから始末が悪い。