いい夫婦の日


月、火と出かけるので(金沢)先々週に続き今週も土日の日記の休みは返上。こいうところが、いつまでたってもサラリーマン根性が抜けきらないといつもながらカミさんから口撃される口実をつくるのだ。40年続いた哀しきサラリーマンの性(さが)だ。


公園や庭のピラカンサに真っ赤な実がつきはじめた。ふながや池の周囲の雑木林で1本だけあるマユミの木にピラカンサとは一味違った明るいピンクの実が今年も異彩を放っている。この木から昔弓を作ったことからのネーミングとのこと。


柿畑が続く農道を歩くと、今が収穫の最盛期。多い、少ないの差こそあれ写真のような柿の墓場が目につく。市場に卸すのに規格外のものだ。もったいな〜い。



まもなく11月22日、「いい夫婦の日」だ。6、7年前だったと思う。カミさんと映画を見て話し合ったことを思い出す。映画は渡辺謙樋口可南子演ずる「明日の記憶」。 人生の円熟期に突然、若年性アルツハイマー病を宣告された渡辺謙とその妻樋口可南子の夫婦の愛と絆を描いた映画。


この映画の夫婦、その頃テレビで放映された渡哲也、松阪慶子の「熟年離婚」の夫婦、そして我が夫婦。この三夫婦の共通項は、夫が家族を省みない企業戦士。企業戦士の妻としてそれぞれの妻を採点した。


                                         アルツハイマーの夫から「俺が変わってしまっても、俺が俺じゃなくても平気なのか?」といわれ「私がいます。私がずっとそばにいます」という樋口可南子は ○。


夫の退職金を半分よこせなどとわめいたりしたが最後には夫に背中を押されて離婚する松阪慶子。これは ×。


最後に我が夫婦。カミさんがアキレス腱を切って入院していているのも知らず、マージャンで朝帰りするようなスネに傷を持つ夫にえらく生命保険をかけているカミさん。 「私がずっとそばにいます」などといったセリフが期待できるかどうか未知数。結婚して46年経つというのに今だにジャブの応酬で採点不可。金婚式を迎えたら採点しよう。