林床花園

今年の秋は県外の蓼科や金沢の紅葉を満喫したが、香嵐渓や小原など身近な所に行ってない。きのう超身近なウチの庭のモミジをアップしたが、あれは気の抜けたビールを飲むようなもので”ワクワク感”がない。


野暮用のため朝のウォーキングができなかつたので、午後その穴埋めをかねてモリコロパーク愛・地球博記念公園)の紅葉を楽しんできた。車で15分の距離だ。3年ほど続けてこのシーズンに訪れているが日本庭園の紅葉がいい。今年は、時期を失して紅葉葉楓(モミジバフウ)が散ってしまって丸坊主の姿だ。大きなかえで池の水辺から5m以上もある大木が林立し紅葉している様は壮観だが残念。


ただ、モミジバフウ以外のカエデ類は今が見ごろだ。水辺でたっぷりと湿気があって、美しい紅葉の要件を備えている。愛・地球博から8年経ったというのにサツキとメイの家はいまだに人気を呼んでいるようだ。平日にもかかわらず入場時間待ちの列で賑わっていた。



「林床花園」。何度もモリコロパークに来たがここは初めてのことだ。京都貴船や鴨川で料理店や茶屋が川の上や、屋外で川のよく見える位置に座敷を作り、料理を提供するのが「川床料理」なら、ここは林の上に歩道を作り花園を眺めながら散策する・・・云ってみれば「林上回廊」そういう意味ではないかと推察する。


その板張りの歩道の板は、万博の時板張りの外周道路があったがその廃物利用なのだ。そういえば、何度も踏んだ板なのだ。その「林上回廊」の下にドウダンツツジのエンジ色の絨毯が敷き詰められ、そこから明るい黄色のイチョウが回廊の上まで伸びて見事なコントラストだ。


「林床回廊」、サツキとメイの家の入場券売り場の背後の山の尾根伝いにスケート場の裏まで続いている。コースすべてが板張りではないがアップダウンはかなりある。途中、名古屋のセントラルタワーなども遠望できる。ゆっくり歩いても20分くらいでなかったかと思う。その間すれ違った人は2人だけ。


素敵な午後のウォーキング。身近な所での秋が満喫できた。