思いがけない挨拶


♪ 北風吹きぬく 寒い朝も 心ひとつで暖かくなる ・・・・吉永小百合のこの歌が、つい口をついてでてくるような寒い朝だ。岐阜では初雪だったとか。


朝7時少し前、家庭菜園の東側の防風林の向こう側がまるで火事のように赤々と燃え盛っているように見える。門扉のポストに新聞を取りに行く際いつも見る光景だが、けさはいつもに増して勢いがある。虹を追いかけるように、ついつい寒さも忘れて、火元の方へカメラを持って走り出した。


東の空から太陽が昇り始めた。強い北風で丸裸にされた柿の大木が漆黒のシルエットとなって浮かび上がって見える。赤々と燃え盛る太陽はしばらくしたら厚い冬の雲の中に消えてしまった。北風が吹き始めた。カメラを持つ手が痛くなるほど冷たい。”北風と太陽”に振り回されたきょうの「寒い朝」。


こんな寒い朝が続いては、せっかくのキゥイフルーツも台無しになってしまうと思い慌てて収穫。摘果をしてないので全体に小粒だ。それでも23kgあった。近来にない豊作だった。



毎朝のウォーキングコースにこの夏以降工事現場を3ヶ所ほど通る。電力会社の高圧線の鉄塔工事が2ヶ所と工業用水の水道管埋め込み工事現場だ。


その3ヶ所とも作業員の方もガードマンも、毎朝先方から挨拶をしてくれる。朝から互いに清々しい気分になる。こんなことはいままでなかった。接客に携わる従業員なら当たり前のことだが、現場作業に携わる人たちの誰もがここまでするとは思いもよらなかった。


彼らは会社にとって大きな財産だ。自分の携わっている仕事に使命感も責任感もなく、会社に時間を切り売りしているような気持ちで働いている従業員には、このような挨拶はできない。