2音苗字・名前


比較的暖かな雨の一日。二十四節気の「雨水」から1週間経った。それもそのはずだ。来週の木曜6日は暦の上では「啓蟄」。春の暖かさを感じて、冬ごもりしていた虫が外に這い出てくる頃だ。庭の花壇もすっかり春の装いになってきた。きょうの雨を予想して昨日の内に花壇の写真を前撮りしておいて役に立った。


20年以上も前になると思うが、競馬の武豊、将棋の羽生善治、テニスの伊達公子が華やかに活躍し始めたころ「若き2音苗字プレイヤートリオ」と脚光を浴びたことがある。その彼らも、選手寿命の短いテニス界では伊達はレジェンドに仲間入りする年齢になってきた。


苗字は先祖からの授かりものだから、簡単に変えるわけには行かないが、名前は親からの大切な贈り物でそれぞれに子どもへの様々な思いが込められている。そして、時代の風潮や好みの変化が子どもの名前に反映されている。女子スキージャンプの高梨沙羅とライバルのサラ・ヘンドリックスが「沙羅・サラ対決」などと騒がれたことから女性名の変遷に興味を持った。


たまたま1週間ほど前の日経電子版に「女性名、3音→2音のワケ」と題して気の遠くなるような調査をもとにした記事が載っていた。肝心な部分だけを要約するとこうだ。2000年から13年までの女子名トップ3は前半(00〜06年)「あやか」「はるか」から後半(07〜13年)の「ゆい」「めい」に人気が移行している。


2音の人気が高まった理由は1.外国人でも発音しやすく、覚えやすいので国際化の時代に対応できる。2.短い方が呼びやすい。3.愛称のようにかわいらしく、親しみがわく などがあげられる。そうだ。


40年以上前、姓名判断の本に首っ引きで3人の娘の名前を付けた時代とは大違いだ。3人とも「子」がついている。「佐村河内守」を「さむらかわちのかみ」ってどこの殿様?なんて云われないようことを願って名前をつけたつもりだ。