寂しい決断


からっと晴れ上がり快適な陽気となった。きょうのような快適な天気を表現するのに「すがすがしい」と「さわやか」どちらを使うのが正しいかいつも迷う。先日NHKラジオのアナウンサーが「さわやか」と云いかけて、いや間違いです。この季節を表すのは「すがすがしい」が正しいです。アナウンサーの駆け出しの頃よく注意されましたと語っていたのを思い出した。


「すがすが(清清)しい」は、初夏の季節に使う言葉であり、一方、「さわやか」は秋の季節に使う言葉なのだそうだ。話すことのプロでないクマさんにとってどちらでもよさそうなものだが、せっかく正しい使い方を教えられたから「すがすがしい」を使おう。


ウォーキングコースにある雑木林のヤマフジが咲き出してすがすがしい風に吹かれて気持ちよさそうだ。いつもの年は大きな柳のように垂れ下がっているのに、今年は送電線の鉄塔工事で林が伐採されてしまいこれだけが生き延びたようだ。寂しいことだ。



寂しいと云えば、きょうぱ少々オーバーな表現をすれば「人生終末期の寂しい決断」に迫られた。パスポートが今月の16日で切れていた。更新後5年有効にするか、10年にするか決めなければならない。


果たして10年後まで海外旅行に行けるのか、5年後ならまだ自信があるが・・・どちらにするか決めるのにそんな寂しいことも頭の中を駆け巡る。そんな弱気の自分と10年後でも行くんだと奮い立たせる自分の葛藤だ。10年前の更新時には迷うことなく10年を選択したのに。


結局は10年にした。人生の終末を視野に入れながら決めなければならない局面がこれからは頻繁に出てくるだろう。何だか寂しい気がする。70過ぎれば仕方ないわなぁ。