半夏生と半化粧


梅雨空続きの終末だった。しかも、台風が接近中とか。土曜日の午前中豊田・藤岡緑化センターでの季節の花めぐりに参加。いつ降り出してもおかしくない天気にもかかわらず20名以上が集まった。テーマはハンゲショウ。7月2日が暦の上の半夏生でタイムリーだ。


2日の日記にカキコしたが、1年を四季ではなく24の季節に分ける季節の暦が二十四節気。その二十四節気だけでは表し切れないで季節の移ろいの部分を補充するために考え出されたのが雑節。この半夏生入梅や八十八夜が雑節にあたる。 半夏生は梅雨明けの目安となる時季のこと。



その半夏生の頃に地味な花を咲かせ、花穂のそばの葉っぱが白く化粧したようになるハンゲショウが群生している湿地が緑化センターの中にある。巾2〜3m長さ50m以上はある湿地一面に今が盛りと群生している。ハンゲショウの名前の由来は半夏生の頃に咲く説と暦の「半夏生」の頃に葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」と引っかけたとする説とがあるとの先生の説明。



葉が白くなる理由を先生はこんな風に説明していた。雨の多い季節に咲く花は虫の訪問を受ける機会が少ない。そこで、葉を花のように白く見せて虫にPRをしている。普通その役割をするのは花びらなのだがハンゲショウは葉を看板にした変わり者だ。白く化粧をしている間は光合成はしない。化粧の期間が終わると葉は元通り緑になる。