行ってみたい国オランダ


少々風が冷たいが青空が広がり、そぞろ寒さのなか行く秋を惜しみつつグラウンドゴルフに打ち興じるには十分な日だった。万博記念公園の日本庭園の谷川の川べりでは今ツワブキが咲き乱れている。殺風景になりがちな岩肌にしがみつくように黄色い花が際立っている。



・葉がフキに似ている。”つや”のある葉から ”つやぶき”。それが変化してツワブキになったそうだ。ご近所さんが、九州では冬から春にかけて若葉を摘み取って塩ゆでにして食べる。と云っていた。


今一番行ってみたい国はと問われたらオランダと答えるだろう。その理由は二つある。一つは、江戸時代の鎖国下で唯一外交関係を維持した国である。蘭学を通じてもたらされた学問・技術は後の開国・明治維新に向けての下地を準備、形成することに多大な影響を与えたそんな国に興味がある。



二つ目の理由。世界で最も景観が美しい国、そう云われるようになった経緯を先日の中日夕刊の「紙つぶて」欄で読んで一段と興味を抱くようになった。執筆者は元外交官の東郷和彦氏。オランダは個人の自由を最も尊重する国で、同性婚尊厳死を選択する自由も大麻などのソフトドラッグも購入できる。しかし、そのオランダで絶対許されないことがあると氏は続ける。


家を建てる時、その外観について自分の好みを押し通すこと。これは、絶対許されないらしい。建物の高さ、屋根や壁、窓の色形、すべてを周囲の環境や家屋と調和させねばならない。役所の厳格な審査があるという。


他人に迷惑をかけない個人の領域に関する限り、どう生きるかは個人の自由と責任に任される。しかし、公共財である建物の外観を個人の好き勝手放題にさせておいたら、時間をかけて皆でつくってきた環境を壊すことになりかねない。結果としてオランダは、世界で最も景観が美しい国の一つになったという。

そんな国に駆け足旅行でなくのんびり旅行で行ってみたいなぁ。