非化石燃料車戦争


週明けと共に今シーズン一番の寒波がやって来た。つい先だっては”三寒四温”などと云って、そこまできている春に期待を寄せたものだ。ところが、立春を過ぎて1週間近くになるというのに、けさのウォーキングでのこの冬一番の風の冷たさに接してみると、本当の春の到来の遠さを身を持って実感した。


お昼前後には雪が舞い出した。舞うように降る雪も、もしや積もるかもと思わせるほど時折激しく舞う。そこは、春の淡雪と云おうか、泡の如くすぐに消えてゆく。先人はよく考えたものだ。泡のごとく消え去る雪ならば「泡雪」と記せばいいものを「淡雪」と表現した。この方が、やっぱり風情がある。



いつも車のガソリンを入れに行くスタンドが年末から工事で休業していて、先日再開した。水素スタンドを併設するための工事だった。こんな片田舎にも水素スタンドができるとは・・・。みよしも時代の先端を行く町でないかと、妙に誇らしさすら感じた。水素の方は今月中旬開業のようだ。


そんな折、メイちゃんパパさんが先週とその前の週の2回にわたって「燃料電池車」「水素社会は到来するか」のテーマでブログのカキコがあった。                 


また、今月の初め、中日新聞にこんな記事があった。全国の自治体で初めてトヨタのFCVミライを導入した豊田市が試乗を繰り返して燃料切れ寸前になってしまった。最寄りの水素ステーションがある兵庫県尼崎までトラックに載せて補給に行った。と。


その記事によると、愛知県内では5ヶ所で水素ステーションを整備中で稼働は早くて今月中旬。みよしはその内の一つになる。現在、全国で稼働しているのは尼崎、東京、神奈川、北九州の4ヶ所だけらしい。豊田市はお殿様のご機嫌を伺うのに、少々前のめりになったようだ。



メイちゃんパパさんは中東地域から輸入頼みのガソリンを使わない車としてのFCVのこととドイツで成功しているからと云って即日本が見習うにはハードルが高すぎる余剰風力エネルギーを水素を替えて発電に利用する方式について言及しておられた。


後段の電力エネルギーのことは別の機会に譲るとして、前段のFCVについて熊さん八っぁん談義。ガソリンを使わない車として今しのぎを削っているのはFCV(燃料電池車)とEV(電気自動車)。さながら、VHS対ベータのビデオ戦争の様相だ。トヨタのミライは2,3年前には障壁と云われた車両価格や水素ステーションの問題もほゞクリヤーした。日産のEVリーフに対して、非化石燃料車戦争で水をあけた感がある。城下町の民としては、我らが殿が勝つことを祈りたい。