ロイヤルアカデミー展


きのうの強風もおさまり乾燥した晴天になった。心なしか、日差しも光り輝く春のものに感じられる。農道や畦道で冬の間眠っていた草木の芽が動き出した。農道の南向き斜面にホトケノザが所狭しと花を咲かせ、斜面全体が赤茶けた色に覆われてしまっている。


他所で咲いているならこのように写真を撮る気にもなるが、ウチの畑に巣食うものになると別物だ。見向きもしたくない大敵だ。抜いても抜いてもまた生えてくるシソ科。家庭菜園や花壇では、やはり「雨水」を境にして雑草との長い春闘がはじまる。春の七草ホトケノザはキク科で別物。



ゴルフでも野球でもサッカーでもプロの技を見ることに大変興味を惹かれる。自分の好きな選手が出場している時には尚更のことだ。観戦するのに熱が入っていた若い時分の選手が出場する試合、ゴルフでいえばシニアツアープロ野球で云えばマスターズリーグ大沢親分が他界して休止しているが・・・)の方がどちらかと云えば熱が入る。


先日の火曜日。生涯学習講座「すてきな午後の美術館散策」は愛知県美術館の企画展「ロイヤルアカデミー展」だった。英国美術の殿堂と云われるロイヤルアカデミーの多岐にわたるコレクションの中から18世紀から20世紀初頭までの英国美術を代表する画家の作品が一堂に展覧されていた。



「なんでも鑑定団」の延長線上の美術鑑賞者にとって英国美術は馴染みが薄い。せいぜい名前を知っているのはターナーくらいだ。主催者の一員である中日新聞がどれだけ芸術性に優れていると新聞で絶賛してもそんなものかと思うくらいで、感動はいまいちだ。


それが、「最後の晩餐」だの「モナリザ」を鑑賞して覚える感動はゴルフのシニアツアープロ野球マスターズリーグを観戦して覚える感動のようなものだ。こうした講座があってこそ英国美術に接することが出来たと云う点ではよかった。こんな機会がなければ、個人でわざわざ名古屋まで行くことはなかっただろう。