ゴミ屋敷


早朝は雲も多く上着がほしくなるような天気だったが、昼前には雲もとれて初夏らしい陽気になった。きのうの中日夕刊に「小満」の日名古屋の白鳥庭園でホタルブクロが見頃を迎えたと写真が載っていた。釣鐘のような白と赤紫色の花が新緑の庭園を鮮やかに彩っていた。


どこかで見たような花だと思ったら、今月初め緑化センターで見たツリガネカズラの花と色も形もよく似ている。植物としての素性はホタルブクロはキキョウ科の山野草に対してツリガネカズラはノウゼンカズラ科のつる性低木でまったく違っている。しかし、花はよく似ている。



最近名古屋のど真ん中のごみ屋敷を何度かテレビで見た。都会の真ん中でもこんなことが起きるのかと驚くばかりだ。5年前の6月、三好に越してくる前に住んでいた豊田の保見団地に用があって訪れた。以前の住まいから距離にして3百mくらいの所にあった。


当時で数年前からはじまり、つまり今から10年ほど前になる。妻子も逃げ出したそうだ。市当局が中に入っていったんは片付けられたが再び始まったそうだ。この屋敷の隣の家は子供さんがウチの娘と同級生で以前には付き合いのあったお宅だったとカミさんが云っていた。ゴミ屋敷の向かいは公園で、この写真はその時公園から撮ったもの。異臭はするし、野良猫がうろうろしていて不気味な感じだ。



ゴミ屋敷があることによって悪臭、ハエ、蚊、ゴキブリなどの害虫の大量発生など衛生面での問題、道路の占拠、景観の破壊など様々な問題がきっと起きていたはずだ。先日以前住んでいた家の近くの知人宅を訪ねた際、ゴミ屋敷のその後のことを聞いたら、当人が亡くなって解決したということだった。1年半くらい前のことだという。


当事者が亡くなるまで解決しないでは困ったことだ。ゴミ屋敷を根本的に解決するためには、屋敷そのものを片付けてもこのゴミ屋敷がそうであるように何度もの繰り返しになるだけだろう。そこに住む人の中身を変えることが必要ではないだろうか。困りごとが出来たら何でも行政に持ってゆくと言うのではなく、困りごとが起きないように家族、地域社会が支えあい、連携することが大切なことだと思う。