同窓会現象


いやに真夏日の多かった弥生5月も終わってもう6月だ。きのうの同窓会であの長い歌詞の♪ 花は 花は 花は咲くを唄ったのが我が家の庭まで届いたのか、どこかで戴いたものを挿し木をしたら2mくらいの樹高になって5年目くらいのきょうはじめて、その黄色い花が咲いた。ヒベリカムだ。その下でアマリリス深紅の花が鮮やかに咲いた。


今頃から12月の初めまで半年はなんの手をかけなくても、暑さに負けることもなく七変化で咲き続ける庭の花の優等生ランタナが6月の声を待っていたかのように咲き出した。



きのうの日曜日、犬山のホテルで毎年恒例の高校の同窓会。主催幹事は去年役目を終え、今年はクラス幹事だけなので、気楽に出席できた。会場に入るなり乾杯の音頭を頼まれた。どこでもやる「ご出席の皆様の健康と・・・・祈念して・・・」ではあまりにも能がなさすぎる。


咄嗟の思いつきで、卒業して55年も経った。90歳になるまで毎年続けることにして、みんなそれぞれに1年、1年の節目ごとに目標を設けて地道にコツコツとやって行けば、きっと続けられると思う。ちなみに自分は好奇心を持ち続け、それに向かって行動を起こす。これを今年の目標にする。


女性にお願いする。「乙女心の恥じらい、羞恥心」を持ち続けて欲しい。男性はそんなあなた方に毎年お会いできるのを楽しみにしている。好奇心と羞恥心に乾杯。これが、意外に受けた。



宴会の係の女性が、この同窓会の人達は何年生まれかと聞くので答えた。彼女いわく。ここに出席している方たちは、実際の年より10歳若く見える。特に女性が。と。彼女、商売柄いいとこ見ている。


彼女の指摘したことが、「同窓会現象」といわれるものだ。実年齢と生理的年齢の差が25歳では±2、45歳では±6 55歳では±7 65歳では±8 75歳では±9 あるというのだ。年を重ねるほど見かけと実年齢の差が開くと云うのだ。同年齢の者ばかり無作為に抽出したら66歳に見える者から84歳に見える者までの幅があるが、同窓会に出席するメンバーは実年齢より限りなく66歳に近づいて見えるのだ。       


何歳に見えてもいいけれど、こうして同窓会に出席できることは、健康でささやかながらでも生活にゆとりが出来ていると云うことに感謝せねばなるまい。