さい銭泥棒


昨夜から降り出した雨は朝まで続いた。お昼前には上がったものの、いつ降り出してもおかしくないような低い雲が垂れ込めた一日だった。この雨をもたらしたのが「秋雨前線」とお天気キャスターは云う。これまでの暑さを思うと「秋」の字の入った言葉を聞くだけでも”ほっ”とする。


きょう8月20日の誕生日の花は「千日紅」とラジオ深夜便は伝えていた。夏から秋まで長い間、紅色が色あせることなく、ドライフラワーにすれば千日以上も大丈夫ということからのネーミングとか。先日ウォーキング中に撮った写真が行方不明のため3年前のものをアップ。



地域の神社の氏子の役員を仰せつかっていた5,6年前のこと。神社には石造りの賽銭箱がある。重さは10kg程度。箱の裏側にスライド式の石のフタがあり普段はガムテープでとめてある。秋の祭礼と初詣のあとぐらいに賽銭の回収をして、それ以外にはしてなかった。


いつ頃からか、さい銭泥棒が出没するようになった。賽銭の回収を月1回にすることや防犯パトロールの立ち寄り場所にしたり防止策を講じたが2,3ヶ月に一度は被害に遭った。金額は推定で1回2千円前後。賽銭箱のフタに左にあるような警告文を貼りつけもしたが効果はなかった。


3年ほど前、一計を案じ石のフタにフレームを取り付けて南京錠をかけるようにしたらピタリと被害はなくなった。道路端に自販機が並べてあるなんていうことは欧米から見たら信じ難いほどの治安の良さと言われるほどの日本。それが、こともあろうに、神のたたりが懸念される賽銭箱を狙うような輩がこの地域にいると思うと世も末かと嘆きたくなる。



一方ではこんなことも考えさせられる。地域に住んでいる人はみんないい人ばかりだ。みんなで話し合えばさい銭泥棒なんてなくなる。なんていう空想的平和主義者みたいなことを云っているのは、あまりにもお目出度すぎる。


泥棒にさい銭を盗むことを思い止まらせるような抑止力としての南京錠を取り付けることによって、神社・地域の平和が保たれる。これが積極的平和策ではないだろうか。参院で審議中の安保法制もこのレベルの話で国民に語りかけてもらわないと、国民の理解は得られないと思う。