学校の掃除当番


週末を境に朝晩は随分と涼しくなった。きのうの日曜23日が暦の上では暑さが峠を越し後退して行くと云われる「処暑」だった。土曜の日の出の頃、丘陵の稜線上から見えるはずもない「こうのとり」が周回していると思われる方向を見上げると、うろこ雲ではないか。秋の季語にもなっていて、秋を象徴する雲ではないか。季節の移ろいは暦の上だけではなく、見上げる空からも感じ取れる。



日曜は家庭菜園の一斉草刈日。畑のあちこちで白いニラの花が初秋を感じさせる風に揺れている。蝶や虫が花を求めて飛び回っている。ニラは食用として栽培している人が多い。ウチもそのひとりだ。放っておいても増えてなかなか食べきれない。食用にしなかった分に白い細かい花が咲く。ニラの花だ。8〜10月頃花が咲く。ユリ科


ニラの花とよく間違えらるのが花ニラだ。 星型、白か 薄紫色の花。 ちょっとした空地で群生している。 ・葉っぱをちぎると 名前のとおりニラの においがする。花は春咲く。ネギ科。食用にはならない。毒があるそうだ。(下の写真)



青森県三沢市にフランス村がある。そこには隣の六ヶ所村の核燃料リサイクル施設で指導に当たっているフランス人技術者とその家族総勢数百人が住んでいる。フランス人学校もあり、その運営のコーディネーター兼通訳をしていた日本人女性の話を生涯学習講座で聞いたことがある。6,7年前のことだった。




そのフランス人学校で子どもたちに掃除当番をさせることに親たちの猛反対があって説得するのに苦労した。しかし、それが根付いていまではむしろいい制度だと感謝されているとの話が印象に残っている。日曜の朝日新聞デジタル版に「掃除当番・給食・・・日本型教育を輸出へ」の見出しの記事があった。


記事によると、小中高校での教室清掃や運動会などの行事、部活動、防災訓練といった活動は、協力して整然と課題に取り組む姿勢を養うとして評価が高いという。これまでにミャンマーやインド、エジプトから日本の制度をモデルとして導入したいといった要望が寄せられていると云う。文科省では日本型教育を世界に輸出する仕組みづくりに乗り出すという。


日本の警察の交番制度が「KOBAN」の名で世界標準になりつつある。教育制度も新興国で導入されて行くことに期待したい。熊さん八っあん的発想での感想はこうだ。カトリック国で離婚するのが難しいフランスが神を欺くような「事実婚」を認める制度を導入するほどの知恵があったら学校での掃除当番制度くらい何で思いつかないだろうなぁ。


農耕民族のDEAを引き継いでいる日本と狩猟民族のそれである欧米では共同体を築きたがる(派閥、グループ)前者、 征服欲が旺盛(個人主義)の後者の違いだろうか?