自動運転もいいが、忘れてないか?


予報が的中。カーテンを開けると一面の銀世界だ。この地に越して来て21年目だが、記憶ではもっとも遅い初雪になるはずだ。7.8cmは積もっただろう。暖冬、暖冬と云われながらも降るときには、ちゃんと降るものだ。株安、株安と云われながら上がるときには、ちゃんと上がるものだ。と云われるようになるのはいつの日のことか。



先日の軽井沢でのスーキーバス転落事故の続報が連日報道されている。報道されるのは、規制緩和後乱立した運輸業界のひずみや運輸・観光両業界のモラルの欠如とかずさんな安全管理体制のことのようだ。自動車メーカーサイドのことも一歩踏み込んで見直す必要があるのではないだろうか。


近年自動車業界はもとよりIT業界までもが、自動運転を実用化する取り組みが進んでいる。ハンドルを握らないまま目的地に着く。そんな夢のまた夢のような話ではなく、もっと現実的な取り組みがあるのではないだろうか?素人考えだと一笑に付されるかもしれないが、ブレーキとアクセルを踏み間違えることによる事故が1年に何千件も起きているがいっこうに技術的に解決する方策が論じられない。



翻って今回の転落事故について考えてみると、ずさんな業者やヒューマンエラーを排除するのは当然のこととして、運転を支援する技術で被害を少しでも軽くできないだろうか。蛇行とか不規則な揺れや側面をこする衝撃、直前に迫るガードレールなどを察知して対処するシステムを普及させることはできないだろうか。


「平和、平和」と叫ぶことも大切だけれど、目先にころがっている地雷を地道に除去していくことも大切だと思う。