男の収集癖


日中は風も穏やかで晴れ間も広がり、ひと月間の冬休み後再開初日のグラウンドゴルフに打ち興じていても、心地よいコンデションの一日だった。


きのうの朝のNHK連ドラ「あさが来た」こんな場面があった。ヒロインあさが当時としては大変珍しい鉄道のチケットをたくさん蒐集してにんまりしているシーンだ。さすが、男勝りの女商人あさの趣味だと思った。彼女の中に狩猟本能から引き継がれた男のDEAを垣間見た場面だった。


男は太古の昔から外に出て獲物を集めるのが仕事だった。獲物が大きかったり珍しいものだと褒められたり、尊敬されたりする。すると、もっと「上がある」という強迫観念と、あいつには負けたくないという競争心から収集癖に拍車がかかるのだ。この狩猟本能から引き継がれたDNAを少年時代誰もが経験した。



自分の収集癖を振り返ってみる。発端は野球選手のブロマイドだったと思う。家業で教科書も扱っていたので倉庫に行くと新聞紙で包装された教科書が箱に詰まっている。その新聞紙がどういうわけか、全国各地のものだったから、その題字が珍しくてノートに貼り付けて集めていた。あとはお決まりのコース、切手、コイン・古銭だ。


切手は、趣味の切手屋の常連客になっていた。大学生のとき、小遣いに困りせっせと集めた切手を全部売ってしまった。当時の金で1万5千円近くあったと記憶する。コイン・古銭は度重なる引っ越しで消え失せたかと思っていたら、「自分史」に使う写真を探している時、その一部が出てきた。



先週の多治見の仲間のブログでマンホールのコレクター同士での話で盛り上がっていた。自分もささやかながらのコレクターで話しに入っていたが、絵画・骨董から切手・コインにいたるまで「金目」のコレクションとは無縁の集めるのにカネはかからないが、カネにもならないマンホールの模様を集めて喜んでいる同志がいることがわかって嬉しくなっちゃった。


いくらモノを集めることが好きでも、ごみまで集めて家に持ち込んで、”究極のコレクションごみ屋敷”。そんな気はさらさらございません。