光の春


雲一つない。スカッとした青空。景色が光り輝いて見える。1週間くらい間があっただろうか、久しぶりの氷点下の朝。日中は風も穏やかで日差しにぬくもりが感じられるほどだ。


きょう2月3日は節分。冬から春への季節の変わり目の日だ。そして、あす4日は「立春」だ。冬至から数えて40数日目で暦の上では春だ。ネットで調べたら、冬至から立春までの間に日の出は6分早くなり、日の入りは38分遅くなった。「立春」この字面に騙されて、すぐにでも暖かくなるような気にさせられる。2月の半ば頃に大概雪が降って、あぁ、騙されたかと気がつくことを、何度となく繰り返してきた。


2月の光は誰の目から見てももう確実に強まっており、風は冷たくても晴れた日にはキラキラと光る。♪春は名のみの風の冷たさ で始まる「早春賦」が口ずさまれる時季がもうそこまでやってきた。ご近所さん達がお休みで、カミさんと二人だけのけさのウォーキング。黙々を歩きながらそんなことが頭に浮かんだけさのサイレントウォーキング。



随分前のことだが新聞に「長男の妻に好かれず悲しい」と題して投書があった。「離れて住んでいる長男のところへ、何を送っても息子が会社からお礼の電話をしてくる。息子の妻はどうして電話をしてくれないでしょう。孫の声も聞きたいのに、寂しくて悲しいです。どうして自分の夫の親をそんなに嫌がるでしょう」こんな内容であった。


3人の娘が3人とも長男と結婚しているので、この投書のことが気にかかっていた。正月にファミリーが揃ったところで、いい機会なので話をした。「みんなはこんなことはないだろうが、この投書のように嫁のデキが悪いのは半分は妻の育った家庭の躾の問題。半分は妻とその伴侶の家庭の築き方の問題。これ以上言わなくてもわかっているだろうナ」


いくつになっても子供は子供。いつまでも手がかかる。