「あさが来た」が終わった


花曇りに時折薄日が差し込むような一日。ぎっくり腰もほぼ恢復。自爆テロリストのように腰に爆弾を抱えている身。いつ暴発するかわからないので、大事を取ってグラウンドゴルフも休んだ。きょうも居ながら花見と決め込んだ。


NHKの朝の連ドラ「あさが来た」が先週末で終わった。半年間楽しませてもらった。きのうの夕刊によると関東地区の平均視聴率は23.5%で今世紀最高を記録したそうだ。人気を呼んだ要因はどこにあっただろうか?



近い過去に実在した人物をモデルとした朝の連ドラは自分の記憶にある中だけでもゲゲの女房(水木しげるの妻)や、カーネーション(こしの3姉妹の母)、花子とアン(翻訳家村岡花子)やマッサンなど立て続けにある中で”明治の女傑”広岡浅子を扱ったドラマはどんな点が際立っていただろうか?


●幕末から明治へというこの国の激動期を、関西を舞台に描いていること。幕末維新ものの多くは、江戸が舞台で武家中心の話になってしまう。「あさが来た」では大阪の商人たちが自由で伸び伸びと活躍する様子が新鮮だ。


●女性実業家のパイオニアともいうべき実在の女性を、魅力的な主人公として設定したこと。幕末から明治という社会構造の大転換の時にひとりの女性がどう生き抜いたか、視聴者は興味深々。


●「びっくりぽん!」などの決め台詞も交え、全体が明るくテンポがいい。毎日、翌日の展開がどうなるか、気をもたせるような終わり方が視聴者を惹きつける。


ダブルヒロインに設定したこと。性格も生き方も異なる姉の存在が、このドラマにどれだけの奥行きを与えたことか。視聴者は2つの人生を比較しながら見守ることになった。


評論家でないからこれが高視聴率になった要因かどうかわからないが、花見しながら思いつくままにカキコしたまで。