サミットの終わった伊勢志摩


まちなかでは、白いセーラー服姿がやたらと目につく。そうだ、6月1日衣替えなんだ。それにしては、今宵の夜風はどうしたことだ。一杯機嫌でお店から出て、火星はどこか、どこか?と云ってる間にすっかり酔いが冷めてしまうほど冷たい風だ。


この日曜、月曜で伊勢志摩を旅行した。多治見のガキ仲間のグループ男女合わせて15人でのバス旅行だ。お伊勢さんは日曜に外宮、月曜に内宮を参拝。宿泊は鳥羽郊外。志摩の英虞湾のクルーズでサミット会場を海上から眺めた。サミット休戦していた各観光施設は休戦状態を引きずっているように思えた。



内宮を訪れたサミット参加首脳を安倍さんが出迎えた宇治橋から玉砂利を踏みしめて参拝に向かう人たちの少なさはこの10年来少なくとも毎年1回は参拝しているが、はじめてのことだ。おかげ横丁、おはらい町を散策する人の数も当然、同様だ。


おかげ横丁の商店の大将いわく。「サミットの1週間はまったく商売あがったり。首脳たちの来る日は一般客がいないのがわかっているのに、商店街は店を開けておくようにとのお達し。あの日は店は開けても売り上げゼロだった。今週からいままでのマイナス分を挽回せなかん。」



クルーズ船の船長いわく。「20日から28日までの9日間この船は1回も動かなかった。このサミットを機会に客が増えることを期待している。それより、なにより、日本の警備力の強さにはスゴさを感じた。沖合の海上自衛隊イージス艦、島の周囲には海上保安庁の巡視艇、島では全国から集まった警官が24時間態勢で警備していた。頭が下がる」


<テレビに写しだされるインタビューでは、異口同音に「致し方ない」。国の威信がかかった事業だから国民として当然のことだろう。> 1週間前のクマさんの日記のカキコだ。金太郎飴と同じで、どこで切っても「致し方ない」が浮かび上がってくる。誰もが、国を愛する心を持っていることを実感した。