ピンチこそチャンス


終末は多少風があるものの、まずまずの小春日和が続いた。週明けのきょう7日は立冬だ。朝夕は冷え込み、日中の陽射しも弱まって来て、冬が近いことを感じさせる頃だ。とはいえ、このところの小春日和続きで、周囲の花木たちも季節はずれの「返り咲き」があちこちでウォーキングの目を楽しませてくれる。


歩道の植え込みのツツジが一輪だけポツンと咲き、ご近所さんの庭先では真夏の花グローリオサが、とんでもない季節に咲いたのが恥ずかしげだ。ラジオ深夜便によるきょう7日の誕生日の花はシラタマホシクサ。先月豊田の矢並湿地へ行ったときの未掲出分だ。誕生日の花、週末5日はマリーゴルド、6日はノコンギク。いずれもウチの庭に咲いているものだ。



先週金曜の中日新聞夕刊の記事。見出しは「行きたくない」名古屋に好機。名古屋市が行った調査で「名古屋は魅力に乏しい」という結果が出たことがきっかけで、最近名古屋の話題を特集する雑誌やテレビ番組が増えているそうだ。


河村市長の名古屋弁に代表されるような「どこか変だ」という事象が多く、経済基盤が強いから「いじりやすい存在」だというのが、大方の見方のようだ。新聞記事は逆風を逆手に取り、街の存在感をアピールできるか。と結んでいた。



存在感のアピール。ビジネス本的に表現すれば、そのキイワードは「ピンチこそチャンス」「素材・人材は近くにある」といったところではないだろうか。


ピンチこそチャンス。このフレーズこそ彼らのためにあるようなものだ。19年ぶりに最下位のドラゴンズ、初のJ2降格のグランパス。街に活気をもたらし存在感をアピールするのはまず、彼等のチームの体制を立て直すことからだろう。


素材、人材は近くにある。日本国民誰しも名前を知らない者はいないほど有名な郷土の三英傑がインパクトのある観光資源になってない。「観光なんてどうでもええこと。来たい人に来てもりゃやええわ。」こんな雰囲気に培われてきた気質が、せっかくの素材を活かしきれてないのではないだろうか。


同じ日の新聞に「市長の名古屋弁に困惑」の見出しで投書があった。地元の人でもあまり使わないような名古屋弁を使って全国放送のトーク番組に出演している河村市長。名古屋の人は品がないという印象を与えるので遠慮されたい。とあった。そうか、確かに「いじりやすい存在」が身近なところにあった。