金平糖あれこれ


週末の彼岸の入りとともに、まずは穏やかな春の日が続いた。そのせいか東京ではきょう21日、全国に先駆けて桜の開花宣言とか。こちら四つ池の周囲のソメイヨシノはようやく蕾が膨らんできた状態だ。家庭菜園の土手のサクランボが満開になった。四つ池の桜の開花まであと1週間くらいだろう。
                      


「春に3日の晴れなし 」と昔から云われるように、きょうは朝から冷たい雨だ。3連休明け、その上雨。と来たら、さぞや憂鬱な気分になるサラリーマンや学生が多いのではないだろうか。自分は学生時代からそうだった。置かれた立場が変わったいま、むしろウェルカムの雨だ。農作業からフリー、麻雀のメンバーがすぐ集まる。いい雨だ。




コンペイトウ、カステラこれらはポルトガル伝来の菓子ということくらいは知っていた。ウォーキング仲間のご近所さんが、先月から約1ヶ月ポルトガルコンドミニアムを根城にしてのバカンスを楽しんできた。本場物の金平糖をと現地の土産物店やスーパーを探したが見当たらない。片田舎の店でやっと見つけた汗と涙のお土産金平糖を頂いた。


子どもの頃から数を数えるのに「いろはにこんぺいとう」とやったりし馴染みのあるものだが、この土産を頂いた機に色々調べたら意外なことに「へぇ」だらけだった。語源はポルトガルで菓子を意味するconfeitos「コンフェイトス」が変化したものらしい。




日本に伝わったのは16世紀半ば鉄砲がポルトガルから伝わったのと同じころ、ポルトガルの宣教師が織田信長に献上したのが始まりと云われている。砂糖と下味のついた水分を原料に、表面に凹凸状の突起をもつ小球形の菓子。高熱で焼き固めることから保存性が良く、湿気さえ気を付ければ20-30年経っても味が変わらないとさえいわれている。


非常食の乾パンの缶には、氷砂糖とともに、金平糖が入れられることがある。これはカロリー摂取と、乾パンを食べやすくするために唾液の分泌を促進すること。カラフルで楽しげな金平糖を配することにより、災害時に被るであろうストレスを軽減させる効果が期待されているためとのこと。自衛隊でも乾パンに金平糖をセットしているそうだ。金平糖は優れモンだ。
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金平糖の特徴的な突起がなぜ、またいくつ形成されるのかについてはいまだに解明された定説がないらしい。シラタマホシクサは別名金平糖草といわれる。なるほど、そっくりの形だ。どんな縁(えにし)の糸で結ばれているだろうか?