「卒婚」に一言
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今年の菜種梅雨はしつこい。きょうも朝から夜までうっとおしい天気だ。せっかく満開になった桜に「青空」という晴れ着を着せてやりたいのに、なかなか叶わない。そうこう、しているうちに盛りが過ぎてしまう。婚期を逸したようなものだ。週間天気予報では、あすからはお日様マーク。なんとか間に合いそうだ。
めでたく結婚にゴールはいいが、いま結婚を卒業する。つまり、シニア世代の夫婦が別々に暮らすなどして、自由に新しい生活を始めることを「卒婚」と称するそうだが、これが新しいライフスタイルとして芽生え始めているらしい。このことを昨年の秋ごろ日経デジタル版で読んで知っていたが、実践している人が自分のまわりに二人もいることを先日知ってビックリポン。
麻雀の常連メンバーが10数人いる。その中のふたりだった。ふたりとも70歳前。プレー中や飲んだ時の会話から察するに、その動機はそれぞれ違うだろうが、大筋のところ「食べさせてもらって当然、身辺の世話をしてもらって当然という夫婦の依存関係をリセットし互いに自由に過ごしたい」。このあたりだと思える。
記事ではコンサルタントがアドバイスをしていた。卒婚を言い出すのはほとんどが妻から。夫にとっても趣味に没頭するいい機会になる可能性もあるので、落ち着いて前向きに話し合うことが大切。卒婚は離婚の前段階ではなく、あくまで二人の新しい関係を築くためのものであること。
とはいえ、家事と仕事を分担することで家庭を支えてきた多くのシニア世代にとっては、独り暮らしのハードルは高い。同居しながら食事を別々にするなど「同居型卒婚」をまず始めてみたらどうか。こんなアドバイスもしていた。
卒婚の5ヶ条 1.前向きな妻の提案に夫は焦らずに対応
2.別居前から経済的、身辺自立をはかれ
3.「同居型」も検討を
4. 万が一の離婚リスクも頭に入れて
5.状況に応じて再同居も柔軟に
アドバイスごもっとも。と云いたいところだが、(財産分与、年金などの)権利だけは確保して、夫を放り出し自分の好きなように生きたい女性のための女性によるアドバイスとして受け止めておこう。
こんなことに時間を費やしているなら、第2ステージに入る前から、このステージをどう進むかじっくりゆっくり考えたらどうかねぇ。