タバコあれこれ


5月ももう月半ば、沖縄では梅雨入りとのことだ。それも、そのはず。家庭菜園の周囲の側溝、深さが50cm以上もあり水の流れることがめったにない。コンクリートの割れ目に根を張ってヒルガオが数輪咲いている。真夏の花だと思い込んでいたアサガオヒルガオがもう咲いているのではないか。リビングにまだストーブが出ているというのに・・・。季節の移ろいが早い。


週末土曜5月13日の誕生日の花はジャーマンアイリスドイツアヤメ)とラジオ深夜便。わが家のジャーマンアイリス、白の花は1ヶ月前に咲いていて、引き続き咲き出した黄色が1週間前に寿命が尽きた。今はピンクと紫のものが咲いている。美しいというより、丈夫な花というイメージの方が強い。質実剛健といった「ドイツ」のイメージそのものだ。メルケル首相の容貌をみればわかる。(下の写真)



大学生になってすぐタバコをはじめた。日常生活の節目、節目でタバコを一服。「タバコは生活の句読点」などというキャッチフレーズに踊らされ粋がって吸っていたものだ。リタイヤーしてからでも、生涯学習講座を受講のたび、90分講座の休憩時間になると、喫煙所に愛煙家が集まり雑談するうちに仲間意識が生まれて友達付き合いが始まった。「タバコがむすぶ縁」で仲間が増えた。


かつては、「困った時のタバコ税」として、税収確保のための切り札で大事にされてきた愛煙家もタバコの害が明るみになり、多額納税者にもかかわらず今では「百害あって一利なし」の”国賊”呼ばわりされている。そりゃ、しゃ〜ないぜ。税金を多額に納めても病気にかかって健康保険を多額に食ってもらっては財政がもたんよ。


3年後の東京五輪パラリンピックを控え、小規模の店を例外に飲食店などの建物内を原則禁煙にする法律が「厳しすぎる」「世界最低レベル」と論議を呼んでいる。クマさんは、こうした法律が制定されることには賛成ではあるが、「東京五輪パラリンピックが開かれるから」という前置きが気に入らない。



明治維新のとき、日本が文明国であることをひろく諸外国に示すために鹿鳴館を建て洋装の婦人を揃えて「鹿鳴館外交」をしていた明治政府と同じでないか。GDP世界ランクトップ3を争う日本ではないか。そんな卑屈にならないでもっと自信を持って堂々と日本をアピールすればいいと思う。


通りすがりの一旅行者の目に過ぎないが、この6〜7年の間に欧州の主要都市を巡った。特に、パリ、ミラノ、アムステルダムなど若い女性の歩きタバコがやたらと目についた。街中に吸い殻が落ちているのも目についた印象だ。



今は亡き人や映画スターの面影がタバコとともに浮かぶことも多い。流行語として世相の一端を担った役割もあった。五輪があるなしにかかわらず規制の国際標準化は絶対必要だ。しかし、「タバコは動くアクセサリー」そんな脇役をめぐる数々の思いでは胸にしまっておきたい。