モリ カケ騒動で思ったこと


前線が沖縄あたりにとどまり、なかなか北上しない。カラ梅雨気味の日が続く。赤や青や白で梅雨を彩る花絵具アジサイも引き立て役の雨の潤いがなくては、物足りない風情だ。新聞やテレビで今が見頃のアジサイが盛んに報じられるが、この天気ではやはり物足りない感じだ。予報ではどうやらあすからしばらく雨の日が続きそうだ。



8日間の留守中我が家の庭の風景も一変していた。アジサイが咲き、ユリが揺れていた。揺れていた国会も強引に揺れを止めてしまった感じだ。一強内閣の強引さの面目躍如だ。各世論調査内閣支持率の下落が軒並み10ポイント前後でも政党支持率の下落率がそれに比例していないということは、野党が頼りないということだろう。



モリにカケと、まるで昼時のそば屋のごとき永田町の騒ぎも揺れも、これで一段落するのか?そばの食い逃げではクマさんも納得しかねる。モリの方も学園に強制捜査が入って、そちらの方に問題がすり替えられた感がしないでもない。しかし、昨夕の総理記者会見が終わると間髪を入れずに強制捜査、国家権力の恐ろしさを垣間見た思いだ。カケの方も結局「総理のご意向」は何か証明できず、闇の中で終わってしまうのではないだろうか。




今回のモリ、カケ騒動でわかったこと。かつては、官僚主導の政策決定が官邸主導になっている。自民党総務会で政策が論議されていたのが、最近は影が薄い気がする。要するに官邸が強くなりすぎの感が否めない。それが、いいことかわるいことか、素人にはわからないが・・・。


もうひとつわかったこと。「総理、李下に冠を正さず ですぞ」と注進する者が官邸にいないことだ。トップに立つ者、お友達ばかりを集めてイエスマン集団にしてはならない。トップに注進できる者をあえて置くぐらいにしないと、その組織はうまく行かない。そんなことを思った。