トヨタの「新働き方制度」に思う

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これだけ不安定な天気が続くと”夏空”が恋しくなる。迷走台風5号は自転車と同じ速度での移動らしい。きょう8月3日の誕生日の花は「日々草」とラジオ深夜便。庭植えにも鉢植えにも適する夏花壇の代表的な植物。初夏から晩秋まで次々に花が咲くことからのネーミング。


きのう8月2日の誕生日の花はサギソウだった。去年の夏、緑化センターの季節の花めぐりの際、同センター内で写真を撮ったが立ち入り禁止の場所で接写ができず、気に入ったものにはならなかった。ネットを見たら気にいったものがあったのでパクリだ。サギソウは茎の高さが20〜40cmで先端に1〜3輪の白い花をつける。花期は7,8月。シラサギが翼を広げた様ににているところからのネーミング。




きのうからきょうにかけて新聞各紙に出ていた。トヨタが自由な働き方認める裁量労働の対象を広げる新制度案を労働組合に提示する事を決めた。と。これは、法律が定める裁量労働制の業務より幅広い層を対象に残業時間に関係なく毎月45時間分の手当てを支給するほか月45時間を超えた分の残業代も支払うというものだ。


政府が今秋の国会に提出しようとしている「脱時間給制度」を盛り込んだ「高度プロフェッショナル制度」を先取する、製造業に合った独自の制度で画期的なものだといえるだろう。



この「高度プロフェッショナル制度」に対して、メデァは冷ややかで「残業代ゼロ法案」とか「過労死法案」などと書き立てる。労働界の総本山「連合」も一度は容認しながら撤回している。クマさん八っあんがこんなことを云うのも憚れるが、ことの本質はどこにあるかがわかっているだろうか。


第一に工場労働が中心だった時代と違い、経済のソフト化・サービス化が進み働いた時間では成果が測れないホワイトカラーが増えて来たこと。第二に突然残業代ゼロの時代が始まるのではなく、現在も残業代支払対象外の制度はある。一定の専門職の「裁量労働制」という働き方をする者。それに経営者と一体的な立場にある「管理監督者」だ。


前述の第一、第二の状況から、さらに推し進めるというのが、今回の制度の位置づけなのだ。地球規模の事業展開をしているトヨタ労使は政府と連合がもたもたしているのを尻目に現行の労使協定の範囲内で新制度の運用をしようというのだ。決断のスピードがなければ、いまや世界を駆け抜けられないのだ。期待しよう。