「民意」とは選挙結果でないか?


2週続きで嵐の週末。週明けのけさは台風一過の青空なれど冷たくて強い北風だ。関東、近畿では木枯し1号とテレビのニュースだ。木枯し1号は晩秋から初冬の間に、西高東低の冬型気圧配置になって、初めて吹く毎秒8メートル以上の北よりの風のことをいうらしい。

                                          

気象庁では、関東と近畿では冬の近いことを告げる気象用語として使っているそうだ。東海地方は同じ現象が現れても、この用語は使わないらしい。気象庁の「名古屋飛ばし」だ。怒れ名古屋!おとなしいから、ドラゴンズは5年連続Bクラス。グランパスはJ2降格だ。


2週連続の台風で落葉樹は葉を落とし、1桁台の最低気温が続いて残りの葉も紅に染まり、その色も濃さを増してきた。四つ池南の桜並木も半分は、すっかり葉を落とし、残り半分は楓のような鮮やかさはないものの、向かいの常緑樹や擁壁のツタの緑と好対照の紅葉の華やかさを見せている。木枯し1号を機に楓の鮮やかな紅葉へと時は移ろいつつある。



衆院選があったのは1週間前のことだったが、随分と以前ことのように思える。それだけ野党側で大きな動きやらごたごたがあったからだろう。クマさん的にも、新聞の報道やらテレビのコメンテーターのご意見に、違和感を覚えることが多々あった。


「民意」とはいったい何だろう?選挙の結果が民意だと思うが・・・。報道やテレビでのコメントで選挙結果に民意が反映されていない。あるいは、選挙結果は民意をないがしろにしている。つまり、世論調査の方が選挙結果よりも国民の声を代弁しているかの記事やら発言が多いのだ。



一部の選挙区では野党の得票数を足すと自民候補を上回っている。とか、全国の小選挙区の自民候補者得票率は半分にも届かないのに四分の三近くもの議席を占めている。一部の新聞報道やコメンテーターは、そういうことが気に入らないようだ。今回の選挙と同じ小選挙区制度だった8年前の民主党政権が誕生した時、彼等はどう云ったか?「これが、民意の表れ」でなかっか。


国会の与野党の先生たちが話し合って決めた選挙制度だ。選挙戦で負けたのをルールのせいにする前に、ルールに適した戦い方をしなかったことを恥ずべきでないか。踏み絵を踏む屈辱まで受けて希望の党へなだれ込み、結果が出たら代表辞任せよ。まるで、道路の石にけつまづいて転倒し、道路管理者にクレームをつける輩と五十歩百歩だ。そんな輩に政権を託すことこそ国難だ。