朝鮮半島の南北統一を思う


2月も20日ともなると「北風と太陽」の力関係からいうと、太陽が随分力強くなって来て日差しにぬくもりさえ感じるようになった。四つ池西岸の住宅が眩しい。菜の花畑がようやく黄色く色づいてきた。三寒四温を繰り返しながら春に向かっていることが実感できるようになった、きょうの天気だ。



日本勢の連日のメダルラッシュに沸く平昌五輪だが、それはそれとして、「朝鮮半島の南北統一」などという美辞麗句がテレビを通じて世界中に拡散されている間に核ミサイルを完成させようとする北朝鮮の策略が素人目にもありありだ。まさに、きょうの天気のように太陽が北風に乗せられてしまった格好だ。                                                   


勉強不足でよくわからないが、果たして南の人も、北の人も、具体的にどうやって統一するつもりだろうか?分断国家同士が統一した例として南北ベトナム東西ドイツの統一がある。共産主義国家に飲み込まれたベトナムでは華僑や地主層などを含む大量のベトナム難民が発生し、資本主義国家に吸収されたドイツでは難民は発生しなかったものの統一後のインフラ整備で巨額のコストと失業などが発生した。



先に統一したベトナムでさえ、まだ50年経ってない。朝鮮の南北も50年かければなんとかなるのではという見方もあるかもしれない。しかし、朝鮮半島の場合は楽観視できないと思う。核を持った北の世襲独裁軍事共産主義政権は体制維持に異常なまでに固執するだろう。この政権を倒すのに核の暴発が何よりも心配される。




結局は、カギを握るのは北の同盟国中国だろう。北が統一されて資本主義化すれば、今まで在韓米軍との間の緩衝地帯であった北の存在意義がなくなるし、北の難民が中国に大量に流れかねない。中国は北を現状維持としたいのが本音だろう。中国は香港を100年かけて英国から返してもらった。そして一国二制度とした。


朝鮮半島の南北統一も、一国二制度でスタートして100年かけて統一するくらいのスパーンで進めることになるのではないかなぁ。あまり。急ぐと核の暴発が怖い。北の美女応援団が振る統一旗を見ながらこんなことを思った