最強最悪雑草ワルナスビ

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みよし市午後3時気温35度、湿度53%。今年一番の猛暑日だ。朝の天気予報の熱中症予報では「危険」信号。こんな日の午前中、陸上競技場で市長杯争奪グラウンドゴルフ大会。シニアばかり280人が熱中するも、誰一人熱中症にかかる者はなし。みんな丈夫だ。


この暑さの中、いかにも涼しげに純白の大輪の花を咲かせ「ユリの女王」と評されるカサブランカが駐車場の脇でお出迎えだ。まさに一服の清涼剤の感あり。



6月の最終日曜、家庭菜園一斉総出の草刈の日。周囲の土手は雑草が伸び放題だ。草刈り機で刈られた雑草を一輪車に載せる際、両手でつかんだ草の中にワルナスビがあって、その鋭いトゲを握ってしまった。痛いコト、痛いコト。


このワルナスビという雑草、道端や畑の土手で群れをなして生えている。花は白または淡青色。雑草といえどもナス科ナス属の名門出だ。だから同科のナスやジャガイモの花によく似ている。春から秋まで咲き続ける。果実はプチトマトに似ているが有毒で食用にならない。家畜が食べて中毒死することがあるそうだ。茎や葉に鋭いトゲが多い。



種子が家畜の糞などに混じって広がり、繁殖力が強い。おまけに除草剤が効きにくい。一度生えると完全に駆除するのは難しいそうだ。何かひとつくらいいいところがないか、ネットで色々調べても何一つ見つからない。「名は体を表す」通り、相当悪い奴だ「ワルナスビ」。


ただひとつ、思い出した。接ぎ木のナスの台木になるという話を聞いたことがあるが、真偽のほどは不明。いずれにせよ、「ワルナスビテロ」と云って、ワルナスビが意図せず繁殖してしまったことを指したり、「絶対に植えてはいけない生物兵器級の危険植物一覧」のAランクに竹とともにワルナスビがランクインされていたりで、まさに最強最悪雑草だ。こんなものが、自宅の庭にでも入りこんだら取り返しがつかなくなる。