紅葉に桜吹雪

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「春暑し」。春であっても昼間は夏のような暑さになることを表現した俳句の季語だ。きょうは、まさにそんな陽気になった。

 

ウォーキングコース沿いにあるワイナリー脇に丘陵の尾根から麓に下りる私道があり、何本もモミジがある。5mもあるような大木ばかりだ。秋の紅葉は三好丘界隈では一番美しい木々だ。いつのまにか、紅葉しているのではないか。秋の紅葉は鮮やかな色だが、春は鮮やかさの欠けるチョコレート色に近い色だ。

 

2.3日前に、通りかかった際には満開の桜と紅葉(下の写真)で、風流人に言わせたら「何と贅沢なコラボレーションのことか」というような風情だった。きょうは、と言えば桜吹雪が舞う中での紅葉だ(上の写真)。この情景をクマさんの才能と根気と安マシーンではカメラにうまくおさめることは叶わず、上の写真になったことは残念だ。

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ネットで調べてみると、春の紅葉はそんなに珍しいことでもなさそうだ。そのメカニズムはこういうことらしい。秋にモミジが赤くなるのは植物が出すアントシアニンという物質によるものだそうだ。そして、このアントシアニンには紫外線から植物を守る性質もあり、芽吹いたばかりの新芽が紫外線から自分を守るため、このアントシアニンを出して結果として新芽が赤くなっているのだそうだ。

 

 云いかえれば、春の紅葉は春の強い紫外線から組織の未熟な若葉を守っているのだ。色を染める物質はアントシアニン。この物質の出す色が紫外線を遮り、若葉を守っているのだ。色鮮やかな秋の紅葉と較べると春のそれは鮮やかさに欠ける。春に紅葉、三好丘に越して来て20数年経つというのに、昨年このことを初めて知った。

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ラジオ深夜便の伝えるきょう4月18日の誕生日の花はキリシマツツジ。豊田・藤岡にあるトヨタ労連の研修センター集いの丘で見るこの花は圧巻だ。残念ながら、ここ2.3年は植栽を中止している。

 

写真は5年前のもの。広い駐車場を囲む斜面が深紅に染まっている。「キリシマツツジ」が見ごろだ。写真に撮って一部を切り取るとまるで大劇場の緞帳のような感じだ。この「キリシマツツジ」、深紅色の花びらが特徴で、葉っぱが見えなくなるほど密集して咲いているのでこういう光景になるようだ。花びらの色は深紅のほかに薄赤色や赤紫色、白があるようだ