小中校エアコン設置率のバラつき


「おぉ〜あつぅ!」そう、きょう7月23日は暦の上では二十四節気の「大暑」だ。今年はいつもより早く梅雨も明けて、夏の土用もこの頃。いよいよ本格的な夏の到来だ。最も暑い頃という意味だが、実際の暑さのピークはもう少し後になると云われているが、早めの梅雨明けで今年はきょうこの頃がピークでないだろうか。


「経験のない」気象が列島を襲っている。200人以上の命を奪った先の豪雨に続き、この暑さだ。この暑さもマイナス作用をもたらしているわけでもない。大いに利用しているのが「土用干し」だ。わが家の年中行事だ。梅雨明けの夏の土用の時期に6月頃収穫され塩漬けにした梅を3日ほど日干しにするのだ。


日干しすることで、紫外線で殺菌し保存性を高めるのだ。わが家ではどういうわけか、3日3晩干しっぱなしにする。今年は日照りが続いて効果的な日干しができた。昔はこの土用の時期に衣類や書籍を陰干しをして虫に喰われることを防いだそうだ。「虫干し」とも言ったそうだ。




ラジオ深夜便はきょう7月23日の誕生日の花はハスと伝えていた。先週の日記にハスの花の画像をアップしたので、きょうはハスの実の成長過程をアップ。中国・台湾・香港・ベトナムなどで手ごろなおみやげになっている。甘納豆に味も形も似ている。


先週の豊田市の梅坪小学校の1年生児童が酷暑の中の校外学習を終えた後に亡くなったニュースが波紋を呼んで、意外な事実がわかり驚きを隠せなかった。




それは、小中学校のエアコン設置率に市町村によってバラバラなことだ。痛ましい児童の死のあった豊田市は設置率0.5%。隣接するわがみよし市は100%。きょう23日を含め今年になって2度にわたって40度超の最高気温を記録した多治見市は0%。岐阜市は100%。自分の子どもの頃、多治見が格別暑いとは思わなかったが、今の子は可哀そうだ。


報道によると、公立小中校のエアコン設置率は全国で見てもバラつきがあるようだ。1位は東京の99.9%、当然だが最下位北海道0.3%。全国平均49.6%。東海三県では岐阜55.2%、愛知35.7%、三重32.8%。地方の運営は地方の住民の意思に基づき行うのが地方自治だろう。本当に住民の意思が反映されてこういう結果になっているのか、いささか疑問だ。



3年前の日記にこんなカキコをした記憶がある。埼玉県所沢市では「東日本大震災を機に自然と調和した生き方への転換」を目的として公立小中校へのエアコンの設置工事を中止する方針を打ち出した。そして、設置の是非を問う住民投票が行われた。賛成5万7千票余り、反対3万票余りだった。それにしても、反対票が所沢市だけで3万もあることに驚かされた。


あれから3年。今の「平年並みの暑さ」は3年前の猛暑にあたるといわれる。ましてや、今年は「経験がない」気象に襲われている。豊田の児童が校外学習を終えて、異常を訴え教室の一角で休ませたが、急速に体調が悪化して意識を失った。教室にはエアコンがなく、4台の扇風機しかなかったという。もし、エアコンありせば・・・。「自然と調和した生き方」平時なら、そのとおりだ。今年辺りは異常時といっても過言でない状態ではないだろうか。