トヨタお膝もとの憂鬱

午後からは日差しも出てきて桜が咲くのではと思うような陽気に。陽気は春らしくなってきたが、トヨタのお膝元で暮す住民としては、ここのところ暗くて寒いニュースばかりだ。トヨタ車のアクセルペダル問題に引き続きプリウスのブレーキ問題だ。

当初は、米国民の税金を使ってエコカー減税をしてもアメ車は売れず日本車ばかり売れたことに対する米国の陰謀だとさえ思われたが、どうもそうでもないようだ。いずれにせよ、短期的にはトヨタの収益構造にマイナスの影響が出ることは必至。高い品質を誇るトヨタの車に対する信頼が低下し長期的に低迷させるかといえば、潤沢な資本・資産、高い品質が多少の風説やスキャンダルから会社を守ってくれるだろう。

米国人と結婚し今フロリダに住んでいる知人の娘さんが去年ウチに来た時云っていたことを思い出した。米国では交通事故を起こした時、自分の方に責任があると思っても絶対に悪いとは云わない。自分を正当化する主張をすると言っていた。

先日の豊田社長の記者会見を聞いていても「自分達が謝罪すれば・・・」「不具合が解消されるなら修理さえすれば・・」というように責任を背負い込む発言が目立って仕方ない。技術的なことはよくわからないが、鉄道車両で使っている回生ブレーキ、摩擦ブレーキ併用システムを自動車で応用する目的・長所・短所を正確に説明して主張すべきは主張すべきだと思う。それをしないとグローバル企業としての存在意義が問われるのではと心配する。

＜きょうの一枚＞　四季桜　　２月７日　三好丘

丘陵の稜線上にある畑の土手に四季桜が一本。春と秋に花をつけると言われるこの四季桜。彼岸の頃から咲き始める春咲きがもう始まったのか、それとも１０月から１２月頃まで咲く秋咲きがアンコールに応えて咲いているのか？