ハレアカラ火山

1週間留守してる間に高校野球も終わり、虫の音も激しくなってすっかり秋の気配が感じられる。それもそのはず、23日は暦の上では二十四節気のひとつ「処暑」。暑さも和らぐ頃だ。


今回の旅行のハイライトは「サンセットと星空観察ツアー」。ホノルルのあるオアフ島から国内線飛行機で約40分のマウイ島にあるハレアカラ火山(標高3055m)へのツアーだ。前回のハワイ旅行ではハワイ島のキラウエア火山へ訪れ、その雄大なスケールに圧倒されたので今回はその隣の島の火山へぜひ行ってみたかった。




このオプショナルツアーを申し込む際に心臓病、妊娠中の者はお断りと注意書きがあった。心臓の働きが普通の人の半分しかないと宣告されている自分、止めとこうというカミさんを説得して強行参加した。10人乗りの4WD車に5人のツアー客。ガイド兼ドライバーは韓国なまりの強い韓国系日本人のリーさん。



りーさんに事情を説明したら、標高千m、2千mの地点で高山病予防として体を慣らすための休憩をとりながら3055mの山頂まで行ってくれて、何ら体の変調もなかった。途中、雨が降り出してサンセットも星空もダメだと一同諦めていたらリーさん、この雨の雲の上まで行くから心配ご無用と涼しい顔。




山頂からのサンセットの美しさや、サンセットから星空への色の変化は神秘的。この美しさを何とかカメラで再現しようとしてもやはり自然の力はそれをさせてくれない。人間の技能や科学技術が進化してもまだ追いつけないことを痛感。


星空にもそれがいえる。いくら、名古屋のプラネタリウムが世界一といっても空気の澄んだハワイの天空に広がる星空に勝ることはできない。宇宙がこんなにも美しいものかと驚愕を隠せない。同行者の中には涙を流している人もいた。リーさんが自前の巨大な天体望遠鏡を組み立てて土星のリング(輪っぱ)を覗かせてくれた。一同感激。りーさん、「この星空を眺めて誰もがピュアーな心になって帰ってゆくよ」


翻って日本に帰ってみれば、あのドロドロとした生徒会政党の会長選挙は何だ。候補者は停学中の番長詣で。こんな人たちに我々の国を任せるかと思うとイヤになる。この国がイヤで日本からマウイ島に移住したりーさんの気持ち、わからんでもない。