蜘蛛の糸


穏やかな秋晴れ。あさっての神社の祭礼の準備に終日忙殺される。神社の掃除、あすの餅つきの準備などなど。神社に出向く前、日の出直後のひととき庭木の剪定をしていたら蜘蛛に出くわしてパチリ。


この蜘蛛の動きを観察していると、若い頃読んだ芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」が思い出され、それが民主党元代表の小沢氏の生き様にダブッて見えてきた。


お釈迦様により地獄から極楽へ導いてもらう1本の蜘蛛の糸、つまり小沢氏にとって強制起訴された後の裁判で無罪を勝ち取ることが1本の蜘蛛の糸であった。ところが、自分の犯した行状は自分の分身ともいえる3人の秘書が勝手にやったことで自分のあずかり知らぬことであると公言し、3人の秘書に責任を押し付けてしまった。


すると、蜘蛛の糸が切れて地獄に落ちてしまった。お釈迦様は自分だけ地獄から抜け出ようとする無慈悲な心を戒められたのだ。裁判後の記者会見で道義的な説明責任の質問を受けた時の小沢氏の態度の豹変ぶりをみるとこんなことも思いたくなる。