歴史的出来事の生き証人

雨模様の暖かな朝。ウォーキングの時間には雨もやんで決行。暖かさに誘われたのか、庭と遊歩道を仕切る縁石沿いに、もう、ムスカリが顔を出している。カレンダー1枚目も最後の日、節分も間近だもんな。画像がアップ出来ないのが残念だ。画像の投稿の仕方を教えてくれと、業者にメールして3日になるのに、まだ回答が来ない。

 

先だっての日曜の多治見での新年会の席でのことだ。メンバーのひとりが地元の由緒ある神社の氏子総代になった。その神社で、われわれの共通の仲間Nが50年以上前にその神社で結婚式を挙げたのだ。ひとしきり、彼との思い出話に花が咲いた。

 

昔からの友人には、なぜかしら世の中の大きな出来事にリンクする思い出が蘇るものだ。その友人というのは高校時代、いつも一緒に勉強していたNだ。彼にはふたつの思い出がある。

 

● 人類初の人工衛星打ち上げ
1957年(昭和32年)高校1年の10月。米ソ冷戦の激しかった頃、ソ連が米国に先駆け人類初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功した。ニュースで日本上空を通過する時間、それが肉眼でも見られることを知りふたりで真夜中に裏山に登って人工衛星が通過するのを見た。

 

● 長嶋茂雄の鮮烈デビュー
1958年(昭和33年)高校2年の4月。この年のプロ野球は大物新人長嶋茂雄のデビューで沸いていた。N君とふたりで転校してきたT君の家に遊びに行った際、テレビでセリーグ開幕試合巨人対国鉄を見た。長嶋は国鉄金田から4打席4連続三振をくらった。伝説の長嶋デビュー戦だった。

 

 

大学時代、社会人になってからもそれぞれが離れ離れになり、たまに会って酒を酌み交わしながら互いに歴史的出来事の生き証人と云われるような年まで生きながらえたものだと語り合うのがこの話題だった。その彼も11年前突然の旅立ち。富士山ろく青木ヶ原に眠る彼と久しぶりに話をした思いだった。