国民の祝日


週末は爽やかな青空、穏やかな陽気。絶好の大型連休の幕開けとなったようだ。この時季ともなれば陽射しも強くなり、庭のオオテマリの白さは目が痛いほどだ。サンデー毎日族はこんな時の行楽にはトンと縁がない。夏野菜植えに、家庭菜園の一斉草刈にと農作業が忙しくなってきた。



午後外出から帰り玄関に入るとヨモギの匂い。 ほんのり苦く、すがすがしい風味のヨモギ。春の新芽を餅に練り込み、たっぷりのつぶあんと合わせれば、野趣あふれる春の和菓子「草餅」ができあがる。小学4年の孫が初めてひとりで電車に乗りやってきた。カミさんが女の子だから、おばあちゃんの手作りを伝えようとしたのか隣近所におすそ分けするほどの数ができあがっていた。



さて、きょうは天皇誕生日、いやそうじゃない。何の日だったろうか? みどりの日か? いや、昭和の日か?ネット検索。平成元年から18年まではみどりの日だった。19年からは昭和の日となり、みどりの日は5月4日に移動した。これにより、憲法記念日とこどもの日に挟まれたいうだけで何の意味もない「国民の休日」という奇妙な祝日が「みどりの日」に看板替えした訳だ。


とにもかくにも国民の祝日の大安売りだ。いま、7月に海の日があって山の日がないのはおかしいと6月に「山の日」を祝日にする動きがあるようだ。そのうちに平成天皇天皇誕生日が祝日になっていないのはおかしいと12月に天皇誕生日を設ける動きが出てくるかもしれない。


国民の祝日の数までアベノミクスインフレターゲットに合わせるのもいい加減にしてほしいものだ。ひょっとすると、国民の祝日の数を増やすことと国民栄誉賞を与えることが時の内閣の人気取りのツールになっているということかもしれない。