一言で活きる「社会性」

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雨上がりの暖かな日和になった。今年もあと1週間余り。師走も「かぞえ日」の域となった。つまり、年内も指折り数えるほどになり、せわしさも募るものだ。ただ、今年の師走は、みよしの病院を退院後、来月20日の豊田の病院への入院までは安静生活を強いられていてシャバの空気に触れることもなく、せわしさも例年の半分以下と云ったところだ。

きのう22日は冬至。朝から曇天、夕方には雨まじり。5時前に雨戸を閉めた。5年前の冬至の日の夕暮は見事な夕焼けだった。「一陽来復」を願って冬至かぼちゃを食べた。モノの本によれば、かぼちゃは「南京(なんきん)」に由来する。「ん」がつくことばは「運が付く」つながる。なるほど。

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おととい12月21日の誕生日の花はケヤキラジオ深夜便。パーソナリティーもこの時季にどうしてケヤキの花?と疑問を持ったと思う。「ケヤキにも花は咲きますよ。4月か5月に」と付け加えていた。ケヤキは真冬になると葉を落としつくし、細かく枝が分岐するためもっとも美しい姿になると云われている。そんなことから、この時季に選ばれただろう。

 

われらが家庭菜園のシンボルツリーのケヤキは菜園の西端に鎮座している。樹高はゆうに5mはあるだろう。きょう23日現在ではまだ褐葉の段階で落葉はしていない。年によっては年末にはパラソル形の樹形を現すときもある。ニレ科ケヤキ属。

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12月22日の誕生日の花はポインセチアラジオ深夜便が伝える。メキシコ原産の観葉植物。花は最下段右側の写真にあるようにあまり目立たない。その花の蕾を包んでいた葉を苞葉(ほうば)といいそれが赤く染まるのが鑑賞の対象となる。その赤さはキリストの血の色に例えられる。シクラメンと並んでクリスマスには欠かせない花だ。トウダイグサ科トウダイグサ属.

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けさの中日新聞「中日春秋」欄。作家の井上ひさしさんは電車に乗ると「女性のように足を揃えて座っていた」という。氏の娘さんがその著書の中で語るには、「人の迷惑にならないようにするためには、自分ができることは何かを考える。それが社会性だと教えられた」という。

 入院中に読んだ新聞の投書(12月2日朝日朝刊「声」)投稿者80歳の男性。ウォーキングの際のごみ拾いを9年やっている。しばしば通りすがりの人たちに「歩くごみ箱」扱いを受け「ほら、そこにごみ」「おじさん、そこにもあるわよ」と指図がましいことをいう。「自分でやったらどうや。失礼と思わんか」と言ってやりたい気持ちだ。

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 電車で足を広げたり、組んだり。座席で詰めて座らない人たちに対しても、ごみ拾いをしているボランティアに対しても、「すみません」「ごめんなさいね」「ごくろうさま」と穏やかな声と丁寧な言葉ひとつで社会性が活きてくるのではないか。

 こんなことは学校で習うことでもない。なんでもかんでも学校に押し付けるのは間違っている。学校に上がる前に家庭でのしつけの1丁目1番地でないだろうか。