名古屋の五摂家

mikawakinta632007-02-20

松坂屋が揺れている。子供のころ、親がよく言っていた。「贈答品は贈る方も贈られる方も”まつぁかや”の包装紙があれば、格がちがう」。  小学校高学年から中学のころ、友達数人でお正月に大須のスケート場へ行って帰りに松坂屋で都会の雰囲気を味わってくるのが楽しみだった。
その松坂屋、大丸との経営統合で「名前の存続」を最優先課題にしているようだ。頑張って欲しい。


名古屋の財界、いわゆる「五摂家」を中心に地元外資本がなかなか入り込めないような風土があった。
松坂屋名鉄東海銀行中部電力東邦ガス五摂家に圧倒的な発言力があった。 その一角の東海銀行は見る影もなし。 松坂屋は揺れている。 名鉄はここ数代の社長が日銀と旧運輸省出身者ばかり。地元生え抜き社長はどこへやら。


いまや、名古屋は「五摂家」からトヨタJR東海中部電力の「新御三家」の時代に突入した。
時代の流れといえばそれまでだが、五摂家のうちの一つに40年ご奉公してきた身には一抹の寂しさが残る。