ときどきする病気は決して悪いことでなし

mikawakinta632007-09-30

本屋でパラパラと立ち読み。五木寛之の「養生の実技」。
              
五木さんは、右足首をひどく傷めたことがあり、その時はじめて足が不自由であることの大変さを身にしみて味わったとう。階段の横にスロープがついていると、声に出して叫びたいくらい嬉しかったそうだ。
そう考えると、「当たり前」のようでいて、忘れてしまっていることがいっぱいある。
目が見えること、ご飯が食べられること、両手が動くこと、音楽が聞こえること。もう切りがないくらい。健康だと感謝という気持ちを忘れてしまいがち。五木さんは、こう結んでおられる。

「ときどき病気をすることは、人間にとって決して悪いことではない」


こんな五木さんの言葉に呼応するかのように、我が家から歩いても20分くらいの距離のところに豊田の大病院が来年1月に移転してくる。きのう、それに先駆け一般公開があり、見学に行ってきた。(上の写真は浄水駅方面から見た全景)

 

 吹き抜け2階から見たロビー        4人部屋の一画


職員総出で来場者への案内・もてなし。当然とはいえ立派な設備。きたよし地区の住民にとっては、町民病院へ行くより近い距離。町民病院の赤字が膨らむのでは心配になってくる。


それは、それとして五木さんの云っておられることを噛み締めて、立派な大病院を見てきても、持病を抱えて毎日を送ってる自分としては、いくら時々でも病気をすることは決して悪いことではないなどとは思えない。
五木さんの言っておられることは理屈としてはわかるが、へ理屈に近い感じがする。